NHK連続テレビ小説『おちょやん』の第80回が26日に放送された。

 現在、第16週「お母ちゃんて呼んでみ」が放送されている本作。第80回は、寛治(前田旺志郎)の屈折した心をどうにかしたい千代(杉咲花)は、一平(成田凌)に相談し、寛治と改めて話し合う時間を作り――というストーリーが描かれた。

※以下、ネタバレ含む。

 百合子(井川遥)と小暮(若葉竜也)を逃がした千代に「人助けして自分で満足してただけやろ」と言い放ち、お金も盗んだ寛治。また、自身の親に歪んだ想いを持つ寛治と家族になるため、千代は自身の生い立ちを明かすことに。

 酒と博打ばかりの父が別の女を連れてきて9歳で捨てられた千代。その後、岡安で働き始めるも、年季開けの頃に再び父がやってきて、借金のために身売りされそうに。それから、逃げ出した先でも父からお金をせびられ、数年後、弟と再会したものの分かり合えず再び生き別れに。しかし、死に際の父が再びやってきた際、周囲の手助けもあり、「ちょっことだけお父ちゃん許すことができてん」と言い、「ほんで、今のうちがある」と断言していた。

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 「千代の父のテルヲ(トータス松本)と言えば、“朝ドラ史上最悪のクズ父”とまで言われた男。出演するたびに千代の足を引っ張り続け、視聴者からは大不評でした。しかし、そんなテルヲも第75話で死去。直前に千代は幼い頃に母の写真を渡してくれたことに対する感謝を伝え、『今まで見たことない、面白い芝居見せたるわ』と自身の芝居に誘うこともできました。そんな経験をしたからこそ、千代は寛治に対し実感を込めて、『うちらは、アンタを裏切らへん。なんでかわかるか? あんたの痛みを知ってるからや』と話し、無事家族になる様子が描かれました」(ドラマライター)

 金をせびったり千代の居場所を奪ってばかりのテルヲだが、ここに来て初めて寛治を更生させる役に立つというまさかの展開に。視聴者からは「死んでから役に立つヒロインの父親って初めて」「あのどうしようもないテルヲが初めて役に立った」「あの最悪の父親をここでこう使うって素晴らしい」という反響が集まっていた。

 様々な意味で朝ドラファンに強く印象を残したテルヲ。千代の辛い日々もここにきて救われたと感じた視聴者も多かったようだ。