江戸時代の絵師たちの作品を超高精細デジタルアートとして蘇らせる新感覚アートエキシビション「巨大映像で迫る五大絵師 −北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界−」のプレス発表会が15日、会場となる大手町三井ホールで行われ、アンバサダーを務める俳優の尾上松也、監修の小林忠氏が登壇した。

 同イベントは7月16日から9月9日までの全56日間、大手町三井ホールにて開催される。内容は葛飾北斎の「冨嶽三十六景」、歌川広重の「東海道五拾三次」、俵屋宗達と尾形光琳が描いた2つの「風神雷神図屏風」や、伊藤若冲の代表作「仙人掌群鶏図」など。日本美術の傑作が巨大映像となって集結、その迫力に驚かされる。

 尾上は「大画面で見る迫力に息が止まるような気がしました。これだけ大画面で見られることをかつての絵師の方も想像しなかったと思います。これだけアップになってもずっと見ていられる、改めてその作品の素晴らしさがよくわかりました」と興奮気味に本催しの魅力を語る。

 尾上は「やはり大画面で拝見して感じたのは、この時代に生きた絵師の皆さんは絵に魂を込めて描いているということ。だからこそ、大画面で見ても見劣りすることがない。歌舞伎は、当時の生き様、風景を継承して今を生きている。絵も歌舞伎も先人の魂を受け継いて生きていくのは同じなのかなって。古典芸能ではあるけど、同時に現代演劇でもある。今でも僕たちの胸を震わせてくれる」と熱っぽく語った。

 個人的には「東海道五拾三次が一番良かった」と語る尾上は「庶民の息遣いや暮らしぶりがすごく想像できるし、大画面で見ることにより、街の中に入った住民の1人になったような気になれた。音楽との融合もここでしか見られないこと。どなたでも楽しむことができると思います」と大絶賛。

 開催目前のオリンピックについてもコメントを求められ、無観客であることや、海外からの観光客が制限されていることに自身の見解を述べ、「せっかく開催する。日本の文化を知っていただく大きなチャンスでした。あらゆるエンターテインメントの関係者が準備をしてきたのに見ていただけないのは残念」と話していた。

(取材・文:名鹿祥史)