2020年3月に70歳で亡くなったお笑い芸人の志村けんさんの銅像が、出身地である東京都東村山市の西武鉄道・東村山駅前に建立され話題となった。地元の青年会議所、商工会議所などの有志がインターネット上や街頭で募金を集めて完成させた。志村さんは羽織袴姿で持ちギャグ「アイーン」のポーズを見せている。

 銅像といえば政治家や経営者など「お堅い」職業の人たちといったイメージが多い。顔つきもいたって生真面目なものだ。だが、志村さんのように芸能人の銅像もある。

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 芸能人の銅像としてよく知られているのが京成電鉄の柴又駅前にある「フーテンの寅」像だろう。1996年に亡くなった俳優の渥美清さんが長年にわたって出演した日本映画「男はつらいよ」シリーズのキャラクターだ。渥美さんの死後、地元の商店街によって建立が計画され1999年にお披露目となった。志村さんの「アイーン」に同じく、渥美さんといえば「寅さん」となるのだろう。2017年には同映画で倍賞千恵子が演じた寅さんの妹、さくらの銅像も完成した。

 南国、沖縄のひそかな観光名所となっているのが和田アキ子の銅像だ。和田は大阪出身のため、なぜ沖縄にと疑問も浮かぶが、これは1990年にバラエティ番組『アッコのかるーく見てみたい』(TBS系)で造られたものであり、本人公認と言っていいだろう。台座には「この像は魔よけ像である。頭をなでれば全ての悪が振り払われる。文句あるやつはいつでも受けて立つ」とも記されており、ある意味ではちょっとしたパワースポットと言えるかもしれない。

 期間限定の変わり種芸能人銅像として話題になったのが俳優の温水洋一だ。温水は宮崎県出身。「日本のひなた宮崎県」をアピールする「ひなたぬくぬくベンチ」は、ベンチに座りくつろぐ温水の全身銅像と記念撮影ができるスポットとして人気となった。

 一方で同じ宮崎で、不幸な運命をたどってしまった芸能人の銅像もある。2017年の『M-1グランプリ』(朝日放送制作・テレビ朝日系)で優勝を果たしたとろサーモンの銅像が製作された。最終的に出身地の宮崎県に置かれたが、久保田かずのぶの上沼恵美子に対する暴言が問題となり、撤去されてしまった。現在は倉庫に保管されているようだが、久保田自身が確認したところ「首と体を足がバラバラにされている」状態のようだ。

 やはり、芸能人の銅像が一味違った存在感を示すのは確かだろう。