東京オリンピックの開幕直前に、音楽担当のミュージシャンのコーネリアスこと小山田圭吾、演出担当の元ラーメンズの小林賢太郎氏を巡る問題が相次いで起こった。

 小山田は90年代に雑誌で告白していた、障がいを持つ同級生へのいじめ体験が問題とされた。小林氏は過去のコントネタでの、ユダヤ人差別発言が掘り起こされた。

 こうした例はこれまでも数多く起こってきた。特に多くの人間の目に触れるテレビでは、企画や表現手法が問題と見られることもあった。

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 2017年9月の『とんねるずのみなさんのおかげでした 30周年記念スペシャル』(フジテレビ系)に登場した、石橋貴明扮する保毛尾田保毛男が男性同性愛者を差別していると問題になったほか、同年末の『「ガキの使い!大晦日年越しSP絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時!』(日本テレビ系)では、ダウンタウンの浜田雅功の黒塗りメイクが人種差別的と、ネットを中心に抗議の声が巻き起こった。

 こうした有名なケースのほかにも、テレビは様々なトラブルを起こしている。2021年3月には、『スッキリ!』(日本テレビ系)で、お笑い芸人の脳みそ夫がアイヌ民族のドキュメンタリーを紹介する際に「あ、犬」と謎掛けを披露。このフレーズは過去に実際にアイヌ民族を差別する言い回しとして用いられており、制作側の勉強不足が指摘された。

 また2019年11月には、山口県のローカル番組『週末ちぐまや家族』(山口放送)で、トランスジェンダーの女性を「珍 女性のような男性」と紹介し問題になった。本人は女性として取材を受けたのに、変わり者の男性として扱われたことに抗議している。

 小山田は学校内でのいじめを告白し問題となったが、90年代には学校を巡って差別的な企画が放送されたケースもある。1992年12月には『ウンナン世界征服宣言』(日本テレビ系)内で、小学校のトイレ内に隠しカメラを仕掛け、子どもが排便する様子を放送した。事前に学校側に許可は得ていたが、保護者や本人には伝えられていなかった。これは学校でも恥ずかしがらずにウンチをしようと訴える企画の一環で行われたもの。企画自体はポジティブだが、やはり悪ノリが過ぎる内容と言わざるを得ないだろう。

 こうした企画は「相手がどう思うか」を第一に考えていなかった点に問題があると言える。制作者には幅広い視点が求められるのは確かだろう。