嵐・櫻井翔にとって、2023年は正念場となりそうだ。

 4月6日の『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)で放送された内容が、一部でプチ炎上状態になった。この日の『夜会』にて、櫻井と相葉雅紀の会話の中で「嵐のライブで使うヘリウムガスが足りなくなって、ライブで使う気球が飛ばせなくなり、海外から輸入した」といったエピソードが語られた。

 櫻井はこの事件を「嵐ヘリウム事件」として、嵐の武勇伝の一つとして語っていたが、放送後にこの内容がネット上で物議を醸す事になる。

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 「嵐ヘリウム事件」があったとされる2012年当時、日本ではヘリウムガスが不足しており、医療関係者や研究所でヘリウムガスが足りなくなってしまい、社会問題になった。当然、「嵐がヘリウムガスを買い占めていた」という事実はないのだが、櫻井と相葉の無神経な言い方が、ヘリウム不足で苦しんでいた人達の反感を買う事になってしまったのだ。

 この炎上事件に代表されるように、現在の櫻井は嵐活動時代からは目も当てられないほどに不調が続いている。目下のところ、バラエティタレント・俳優・ニュースキャスターと二足ならぬ「三足の草鞋」を履いている状態だが、その全てに暗雲が立ち込めているのだ。

 『先に生まれただけの僕 』(日本テレビ系)以来、約5年ぶりの単独主演作となった『大病院占拠』(同)は、2023年1月期の日本テレビ系ドラマとして局側も大きな力を入れていた作品だった一方、「コントのような脚本」と「粗いCGとアクションシーン」が「B級ドラマ」として大不評。全話平均視聴率 は7.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)とまずまずであったが、役者としての評価を下げてしまう形になった。

 さらに、同じく日本テレビ系で放送されている櫻井の冠番組『全国ご当地ニュースバラエティー SHOWチャンネル』は、大人気番組『嵐にしやがれ』の後番組としてスタートしたが、現在は視聴率3〜5%と不調であり、「土曜21時」という時間帯から考えると「もう一歩」の状態が続いている。
順調と言えるのは、2006年から続けている『news zero』(日本テレビ系)の月曜キャスターだが、これもタレント業や俳優業が順調だからこそのキャスティングであり、既に「櫻井翔キャスター」には就任当初の新鮮味はなく、現在では話題にもならなくなってしまった。

 嵐が活動休止する前の櫻井は、業界内から「なんでも出来る万能型」として人気が高かったが、現在はさながら「器用貧乏」となっている印象だ。そろそろ「本業」を決める時が来ているのかもしれない。