ご当地キャラクター界に激震が走った。週刊文春(文藝春秋)などの報道によると、高知県須崎市の観光大使を務めていた、ゆるキャラの「ちぃたん☆」が大使の任務を解任されていたことが明らかになった。

 「ちぃたん☆」は元々、須崎市の観光大使を務めていた、実在するコツメカワウソのペットだったが、2017年12月頃に東京の芸能事務所が、同じく須崎市の観光大使のゆるキャラクター「しんじょう君」と同じデザイナーにコツメカワウソを擬人化した「ちぃたん☆」の着ぐるみを作製し、着ぐるみ側も同様に観光大使を自称(着ぐるみ側には契約書等は無かった)し活動を開始。しかし、「ちぃたん☆」は須崎市のPRを一切行わず、SNSに動画投稿を行ったり、LINEスタンプの販売を行っていたため、須崎市が激怒。今回の解任に至ったという。

 今回の報道に対し、ネットでは「ちぃたん☆」ファンとされるTwitterユーザーから「てっきり須崎市が作ったキャラクターだと思っていた」、「ただのビジネスキャラだったのか」と落胆の声が相次いでいる。

 「ちぃたん☆」は2018年からTwitter上にて、トランポリンでバク宙をしたり、高い所から飛び降りるなど他のゆるキャラクターが行わない危険行為を多数行ったことで、メディアから注目され、『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)、『めざましテレビ』(フジテレビ系)など人気番組に多数出演。一時期は「ポストふなっしー」と称された時期もあり、新たなゆるキャラブームを構築しようとしていた。

 ところが、「ちぃたん☆」がメディアから注目される従い、ゆるキャラ界では、「ちぃたん☆」人気による弊害も多数あったという。

 「ちぃたん☆」がバットを振り回したり、わざと転ぶようなリアクションを取ることで、他のゆるキャラも「ちぃたん☆」のモノマネを強要されたり、注目を集めるためにあえて「ちぃたん☆」のような危険な行為を行うゆるキャラも登場してしまっており、業界としては必ずしもいい事ばかりではなかったようだ。

 また、今回の騒動は、これまで「ちぃたん☆」にオファーを続けていたテレビ局にも影響を与えているようだ。

 「『ちぃたん☆』がテレビ出演を続けられたのは、『高知県須崎市観光大使』という肩書きあったからで、それが『自称』だったとなると、オファーをかけていたテレビ局も大きな赤っ恥です。今後は同様のトラブルを回避するために、『ちぃたん☆』は元より、他のゆるキャラクターを登場させるような企画は、しばらく行われないのではないでしょうか」(某放送作家)

 かわいい姿のゆるキャラクターも、「悪い大人」にかかれば所詮は金儲けの道具に過ぎないのだろうか……。