2013年に来日し、今年で7シーズン目を迎えたホセ・ロペス。今年もベイスターズの中核を担うプレーヤーとして、オールスターにも選出。攻守にわたりチームを支えている。

 特にオールスター明けの、地元横浜での7連戦の活躍は圧巻であった。ラミレス監督の方針で、不動の4番・筒香嘉智を2番で起用し、4番の座をロペスに任せた。すると、この打線変更はピタリとハマり、大切な連戦を5勝2敗の好成績で終えた。勝利を挙げた5試合とも、ヒーローインタビューにはロペスが呼ばれ、21日には日米通算1000打点を突破する決勝のグランドスラムを放つ。それだけでも“持ってる”感が満載だが、この日は母国ベネズエラから観戦に訪れていた息子の13回目の誕生日で、カッコいいパパからの最高のプレゼントとなった。しかも、この満塁弾は早くも今季3本目で、球団タイ記録のおまけ付き。まさに神がかり的な活躍を見せた。

 記録と言えば、ロペスは今年大記録を樹立している。守備力の高さは周知の事実で、ゴールデングラブ賞も過去4回受賞。昨シーズンは守備率10割をマークし、今年の5月16日には、ファーストとしての連続守備機会無失策の日本プロ野球記録、1516を半世紀ぶりに更新すると、6月2日に2017年シーズンぶりにエラーを記録してしまうまで、1632まで記録を伸ばした。大洋時代の松原誠氏や、ベイスターズ時代の駒田徳広など、ファーストの名手の多い球団にあっても、ロペスの守備力は特出ものであろう。

 昨年のベイスターズは打撃不振に陥った。それはロペスの怪我での戦線離脱が要因の一つであったことは間違いない。今シーズン序盤の大型連敗中には、チーム全員でソックスを見せる“オールドスタイル”のユニフォームの着こなしを提案し、チームを鼓舞するなど、リーダーシップも持ち合わせる。試合前の練習時には、ノックバットを握り外野フライを打ち上げるなど、お茶目な一面も見せる愛されキャラでもある。

 記録ラッシュの今シーズン、ベイスターズを愛する“チャモさん”の最終目標は、もちろんリーグ制覇からのその先だ。

取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘