ベイスターズが育成で獲得した新外国人、フランディー・デラロサ。ドミニカ出身の24歳で、身長188センチ、体重92キロと恵まれた体格を誇る大型内野手。昨年までアメリカ・マイナーリーグで6シーズンプレーし、昨年はAAA、AAの次のレベルに属するアドバンスドAクラスで49試合出場、打率.227、ホームラン6本、打点23の成績を残している。

 育成枠での獲得でもあり、注目度はあまり高くなかったデラロサだが、ドラゴンズ相手の練習試合で、観客を魅了するプレーを連発。スタンドからも「何か持ってる」「目が離せない」「見ていてワクワクする」など、一気にファンのハートを鷲掴みにした。

 ゴールデンルーキー森敬斗が退いたあとの1番、守備位置はセカンドに入ったデラロサ。6回裏ランナー2人を置いた場面で、2012年ドラフト1位左腕・松葉貴大からレフト防護ネットを超える特大ホームランを放った。まるでボールを叩き潰すような弾道は、ドラゴンズ、ベイスターズなどで活躍した元ホームラン王、トニ・ブランコを彷彿とさせた。次打席では右腕の小熊凌祐と対戦すると、スイッチヒッターのため左打席へ入る。ケン・グリフィJR.を彷彿とさせるフォームから、豪快なスイングでジャストミート。ドライブの掛かった打球はあっという間にセンターの頭を超えるツーベースヒット。2者が生還しこの日5打点の活躍を見せた。

 その他にも何でもないセカンドゴロをエラー、牽制球が頭に当たる、豪快にバットを折るなど、何かと見る人を惹きつける不思議な魅力が溢れている。

 試合後は「結果が出て嬉しいです。芯で捉えられる事が出来て良かった」と、人懐っこい丸顔を綻ばせた。エラーについても「こんなこともあるさ」とラテン系らしく後ろは振り返らない。まだまだ荒削りで、課題が多いことも否めないが、「毎日毎日できることをして、きちんと準備をする」ことを念頭に置き、成長を誓うデラロサ。ロマン溢れる背番号108が、ジャパニーズドリームを掴む日はそう遠くないのかも知れない予感がする。
  
取材・文・写真 /  萩原孝弘