今年6月19日に開幕し、11月25日の日本シリーズ終了をもって全日程が終了した今季のプロ野球。新型コロナウイルスの影響により当初の予定から約3カ月遅れての開幕となったが、幸いにも途中打ち切りなどは起こらず最後の日本シリーズまで行われた。

 日々行われる各球団の試合では選手はもちろん、首脳陣の采配や行動も注目の的。勝利をたぐり寄せて称賛を集めた首脳陣は多かったが、その一方でファンの間で物議を醸してしまった首脳陣もいる。

 継投ミスを1度ならず3度続けて批判を集めたのがソフトバンク・工藤公康監督。6月26〜28日に行われた対西武6連戦の後半戦。前半を2勝1敗で勝ち越したソフトバンクは26日の後半1戦目で8回表まで「4-3」とリードしていたが、その裏工藤監督が起用した岩嵜翔が逆転満塁弾を浴び「4-7」で逆転負け。翌日の2戦目も7回表まで「7-5」とリードしたが、その裏に投入した岩嵜が逆転3ランを浴び「7-8」で連敗となった。

 さらに、28日の3戦目は9回表まで「3-3」と互角の展開だったが、裏に送り込んだ泉圭輔がタイムリーを浴びサヨナラ負けで3連敗。いずれの試合も継投ミスで落とした工藤監督に対して「1戦目で打たれた岩嵜をなぜ連続して2戦目も使ったのか」、「守護神の森(唯斗)より先に泉を使ったのは意味不明」と批判が噴出する一方、開幕から9試合が終わったばかりということもあり「気が早すぎる」との擁護も見受けられた。

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 広島・佐々岡真司監督は、大不振の助っ人を起用した結果ファンの怒りを買っている。7月2日のヤクルト戦、広島は9回表まで「5-5」と互角の状況だったが、その裏佐々岡監督は試合前時点で「4登板・0勝1敗・防御率9.00」のスコットを投入。不安定な投球が続いていたこともあり、ファンの間からは登板直後から不安の声が挙がっていた。

 すると、案の定スコットは無死満塁の大ピンチを招くと、迎えた村上宗隆に満塁弾を食らいチームは「5-9」でサヨナラ負け。試合後、ネット上には佐々岡監督への批判と共に、スコットの配置転換や二軍落ちを求める声が殺到した。

 >>広島・佐々岡監督に「二軍に落とせ」クレーム殺到 元巨人・斎藤氏も危惧、炎上続く新助っ人の代役は<<
https://npn.co.jp/article/detail/200005589


 試合中のある行動が波紋を広げたのは巨人・後藤孝志コーチ。8月26日の対ヤクルト2回表、「2-3」と1点ビハインドの巨人は1死二、三塁のチャンスを作るも、ここで打席のモタが三ゴロに倒れてしまう。このゴロにより三塁走者・中島宏之と二塁走者・岸田行倫が三塁ベース上に重なる状況となったため、ヤクルト捕手・中村悠平は両走者にタッチ。この場合、規定では前を走る走者に塁の占有権が与えられるため中島はセーフ、岸田はアウトとなるが、中島は自身がアウトと勘違いしたのかベースから離れようとした。

 すると、三塁コーチャーの後藤コーチは、背後から中島のユニフォームをつかみ離塁を阻止するというまさかの行動に。公認野球規則ではコーチャーが走者の帰塁・離塁を手で支えるなど“肉体的援助”することは違反行為とされており、ヤクルト側も三塁手・村上と高津臣吾監督が抗議したが審判は違反行為には当たらないと判断。これを受けネット上には判定への不満や判断基準への疑問が多数寄せられた。

 >>巨人・後藤コーチに「違反行為じゃ?」疑問の声相次ぐ 三塁ランナーへの“肉体的援助”、高津監督の抗議も実らず<<
https://npn.co.jp/article/detail/200007121


 今季は新型コロナの影響により、通常の143試合ではなく120試合でレギュラーシーズンが行われた。試合数削減により勝ち負けの重みが増したことが、選手のみならず首脳陣の采配や行動に注目が集まりやすかった一因なのかもしれない。

文 / 柴田雅人