今年のオリックスでブレイクしそうな選手を選ぶなら、2018年に天理高からドラフト1位でオリックスに入団した太田椋だろう。大型内野手として期待されたルーキーイヤーの2019年は、オープン戦で福岡ソフトバンクのエース千賀滉大から死球を受けて、右腕を骨折。9月に一軍デビューを飾ったが、初安打を記録することはなかった。2020年は、春季キャンプを一軍スタートするも、右太腿痛で二軍へ。7月16日に一軍に昇格すると、9番サードでスタメン出場。第1打席でソフトバンクのバンデンハークからレフト上段に飛び込む特大アーチを放ち、初安打が初ホームランとなった。9月25日には自らの守備妨害により、右肋骨を骨折し再び離脱。フェニックスリーグでは元気な姿を見せていたが、ここまでは怪我に泣かされた不運なところがある。

 昨年より250万円増の1050万円(金額は推定)で契約更改をした太田は「球団からは怪我なく、もっとチームのために活躍してほしいと言っていただきました。今シーズン初打席でホームランを打つことができて、気持ち的に安心することができました。そこから状態が落ちてしまいましたが、2回目に1軍に上がってからは自分のイメージした打撃ができたと思います。常に1球で仕留めるイメージでやってきて、それが少しずつできてきていますが、まだまだ三振の数が多いので、追い込まれてからの対応などを課題にオフの練習に取り組んでいきたいと思います。来シーズンは規定打席に到達して、チームに貢献できるように頑張ります」と2021年シーズンは規定打席の到達を目標に掲げている。

 オリックスの内野手は安達了一、西野真弘、福田周平、大城滉二、そして外野も守れる宗佑磨、中川圭太ら人材が豊富だが、太田は同期の宜保翔、1年後輩の紅林弘太郎とともに、内野のレギュラー争いに加わることで、オリックスが売り出そうとしている“最強世代”の象徴になるべく、2021年シーズンはスケールの大きい太田のプレーを楽しみにしたい。

(どら増田)