筒香嘉智選手が“大変貌”を遂げるかもしれない。現地時間・5月18日、ロサンゼルス・ドジャースに移籍した筒香が、ダイヤモンドバックス戦に「7番・左翼」でスタメン出場した。移籍後初めての試合出場で、“お試し期間”のような意味合いもあったようだ。

 結果は2打数ノーヒット、2四球。「計4打席で2回も出塁した」と前向きな見方もできるが、バットを振って結果を出さなければ、前在籍チーム・レイズ以上に選手層の厚いドジャースでは生き残れないだろう。

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 しかし、ドジャースは筒香の「守備」にも期待を寄せていた。守備に関しては、ベイスターズ時代から「巧い」というイメージはないが…。

 「今年のドジャースは、2年連続でのワールドシリーズ制覇を狙っています。筒香獲得を決めた理由として伝えられているのは、レギュラー陣に右打ちがやや多いこと、そして、守備要員として計算が立つと判断されたからです」(現地関係者)

 評価されたのは、レフトでの守備だという。

 昨季の筒香は、レフトで16試合に出場している。公式データサイト・ファングラフスによれば、レフトでのエラーはゼロ、好プレーで失点を防いだケースも2回カウントされおり、「守備範囲も平均以上に広い」とあった。三塁では4失策を記録しているものの、データ上では「外野守備要員として計算が立つ」というドジャースの着眼点は間違っていない。

 もっとも、昨季の覇者・ドジャースはエラーの多いチームでもあり、「主力選手の守備範囲が狭い」弱点も抱えていた。とは言っても、ドジャースにも守備要員的な選手はいる。筒香に求められているのは、やはり、打撃力だ。

 18日の試合後、筒香は日米共同のオンライン会見に臨み、こんな質問も受けた。「メジャーに移籍する時、ドジャースからもオファーはあったと聞いているが?」――。

 筒香は「そこは、僕からは言えないですね」と苦笑した。

 否定しなかった。レイズ入りした2019年12月当時、筒香はケビン・キャッシュ監督自らが連絡を入れてきて、本交渉前に会談したことも明かしている。ドジャース優位で進んでいた入団交渉を、レイズが“直接会談”で逆転させた経緯があるのかもしれない。

 「ドジャースのデーブ・ロバーツ監督ですが、沖縄県の出身です。母親は日本人女性で、監督就任会見では両親、奥さん、子どもたちを同席させています。『コツコツと努力して』という、日本人の働き方、美意識を敬愛しているそうです」(米国人ライター)

 そのロバーツ監督は「ウチのコーチ陣は(欠点や修正点を)把握している」と、移籍当初にコメントしていた。

 レギュラー争いは熾烈だが、今後は守備要員としても駆り出されることが多くなりそうだ。外野守備、打撃改造。日系人指揮官のもとで、やらなければならないことがたくさんあるようだ。(スポーツライター・飯山満)