5日に行われたソフトバンク対楽天の一戦。「7-7」で両チーム引き分けたこの試合で、ソフトバンク・小久保裕紀一軍ヘッドコーチが見せた行動がネット上で物議を醸している。

 問題となっているのは、「6-7」とソフトバンク1点ビハインドで迎えた8回裏の小久保ヘッドの行動。この回ソフトバンクは先頭のリチャードが楽天4番手・酒井知史が6球目に投じた144キロストレートを捉え、左翼席に飛び込む同点の6号ソロを放つ。その後勝ち越し点までは奪えなかったが、試合を引き分けに持ち込む価値ある一発となった。

 リチャードが同点弾を放った直後、同戦の中継カメラは両手を挙げながら驚きの表情を浮かべるベンチ内の工藤公康監督の様子を映し出す。ただ、この後に流された本塁打のリプレー映像では工藤監督がリチャードの打球を見て両手を挙げた瞬間、横にいた小久保ヘッドが左手で工藤監督の尻をバンと叩き、わずかながら工藤監督の体勢がのけぞっている様子も捉えられていた。

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 小久保ヘッドの行動を受け、ネット上には「小久保ヘッドが工藤監督の尻ひっぱたいててビックリした」、「これ小久保さん工藤監督に怒られてるのか?叩き方が『ほら言わんこっちゃない!』みたいな感じだけど」、「愛弟子リチャードへの直前の采配にイラついてたのか?」といった驚きの声が寄せられている。

 「小久保ヘッドは2020年12月のヘッド就任会見の席上で『二軍でタイトルを獲ったリチャードには興味があります』と、同年に二軍で本塁打(12本)・打点(47打点)の二冠に輝いたリチャードの素質を評価。その言葉通り就任以降は熱心に指導を続けており、リチャードも今季は5日終了時点で一軍では6本塁打(22試合)と長距離砲として頭角を現しつつあります。しかし、工藤監督はそのリチャードに対し同戦6回裏無死二塁の場面で、今季は一・二軍を通じて一度も記録していないバントを指示(結果は空振り三振)。この采配を受けネット上には『一発が持ち味の打者に小技を求めるな』などと批判が噴出しましたが、一部ファンの間では小久保ヘッドも工藤監督のバント指示に不満を抱いていたことが、8回裏の本塁打直後の“尻叩き”につながったのではという見方もされています」(野球ライター)

 現在49歳の小久保ヘッドにとって58歳の工藤監督は、現役時代にダイエー(1995-1999)、巨人(2004-2006)で共にプレーし、今シーズンから指導者として再び味方同士となった大先輩。その先輩の尻を叩いたことについて、試合後の報道では両名共に特にコメントしたとは伝えられていないが、ファンの間で物議を醸す光景の真相について今後言及することはあるのだろうか。

文 / 柴田雅人