12日に日本相撲協会に「右足関節靱帯(じんたい)損傷で約2週間の治療期間を要する見込み」との診断書を提出し、同日の1月場所4日目から休場となった大関・貴景勝。同日に伝えられた師匠・常盤山親方のコメントがネット上で話題となっている。

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 貴景勝は前日11日の3日目に平幕・宇良と対戦し取り直しの末敗れたが、一度目の取組で倒れ込んだ際に右足首を負傷。取組終了後に本人から報告を受けた常盤山親方は一旦様子を見ようと話をしたが、12日朝になり貴景勝から「やっぱり相撲を取れない。休場させてください」と申し出を受けたため休場に至ったという。

 また、常盤山親方は今場所の再出場についても「多分出られない。そんなにすぐには治らない。今場所中に相撲を取れる状態にはならないと思うので(残りは)全休ですね」と、患部の状態が思わしくないため困難という見方を示したという。

 常盤山親方の発言を受け、ネット上には「自分から休むって願い出たということは相当状態悪そうだな」、「来場所はカド番になるけど回復は間に合うんだろうか」と驚く相撲ファンの声が見られる。一方「また下半身痛めたのか…もうここまでくると押し相撲だけというのは難しいんじゃないか」、「そろそろ取り口を見つめ直さないと、キャリアが崩壊しかねない事態になるのでは」と今後を危惧するコメントも多数挙がった。

 貴景勝は当時22歳だった2019年5月場所で、日本出身力士としては史上最速の所要28場所で新大関に昇進。しかし、昇進以降は右膝関節内側側副靭帯損傷(2019年5月)、左大胸筋肉離れ(2019年9月)、左膝内側側副靭帯損傷(2020年7月)、左足関節靭帯損傷(2021年1月)、頚椎椎間板ヘルニア(2021年7月)と下半身を中心に故障が頻発している。

 「貴景勝は身長175センチ・体重163キロと小柄な体格を生かした、下から上に相手を突き上げる押し相撲を武器に大関まで上り詰めた力士。ただ、押し相撲は相手を組んだ状態から勝機をうかがう四つ相撲に比べ、相手のバランスを崩すため休まず攻める必要がある分、体への負担が大きいとされています。加えて、自分より大柄な力士を押すという行為によって人一倍ダメージが生じているものと思われます。実際、近年は毎年のように故障が相次いでいるわけですが、どこかのタイミングで押し相撲一本からの脱却を図らないと、今後も故障が連続し落ち目になっていくのではと不安を募らせているファンも少なからずいるようです」(相撲ライター)

 このまま再出場がなければ1月場所は負け越しとなり、次場所の3月場所はカド番として迎えることになる貴景勝。負け越せば関脇に陥落する3月場所までに、故障続きの現状への打開策を見つけることはできるのだろうか。

文 / 柴田雅人