18試合9勝9敗。昨年は9勝6敗3分、3位の成績よりは見劣りするが、リーグ戦からけが人やコロナの影響で戦力の整わない中、勝率5割でなんとか切り抜けた印象だ。

 昨年はリーグ戦で.237、ホームラン37だった打線が、タイラー・オースティンを中心とした豪打が火を吹き、交流戦では打率.297、ホームランは24本と共に12球団トップの数字を残し、パ・リーグを粉砕した。

 今年は打撃内容はほぼリーグ戦と変わりないものの、防御率はリーグ戦4.23に対し交流戦は2.60と劇的良化。先発では完全復活を果たし、7日のファイターズ戦ではノーヒットノーランを達成した今永昇太と、コロナからの調整が明けた“パ・リーグキラー”濱口遥大の両左腕を中心にローテーションを回すことに成功した。

 その中でもチームを救い続けたのは強力とは言えない打線の援護を待ちながら、ゲームを粘り強く作り続けたリリーフ陣の踏ん張りだろう。リーグ戦では開幕から失点のなかった伊勢大夢は、交流戦の初っぱなのソフトバンク戦で記録は途絶えたものの安定感は抜群。入江大生もストレートとフォークのコンビネーションで、回途中からの登板や回またぎと様々な役割をこなした。9日には通算17勝を挙げ、球団歴代外国人の記録に並んだ鉄腕、エドウィン・エスコバーと、今シーズンから加入した右腕のブルックス・クリスキーの両外国人もしっかりと機能。また見逃せないのが"89年組”の3人。三上朋也はどの場面でもひょうひょうと仕事を果たし、TJ手術前よりもグレードアップした田中健二朗と、12日に通算200奪三振を達成した平田真吾は、コンビで大事な1イニングを任されるケースも散見され、勝ちパターンでの起用で腕を振り続けた。抑えの山崎康晃も近年の不安定さは影を潜め、弾むような躍動感が戻ってきた。結果リリーフ陣の防御率は1.66と堂々の数字を残し、三嶋一輝の穴を埋めることにも成功した。

 金曜から始まるリーグ戦。長年自慢のリリーフ陣を武器に、三浦ベイスターズは反撃のリスタートを切る。
 
取材・文・写真 / 萩原孝弘