17日に行われた中日対広島戦。「0-1」で中日が敗れたが、試合結果以上に話題となったのが立浪和義監督の“強攻策”だった。

 両チーム無得点で迎えた延長11回裏。中日5番手・藤嶋健人が2死二塁のピンチを招いたところで、立浪監督は藤嶋を下げ根尾昂を6番手として投入。根尾は打席の代打・松山竜平に初球ストレートを投じたが、左中間を破るサヨナラ二塁打とされてしまった。

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 根尾が打たれ試合が終了した直後、中継解説の安仁屋宗八氏(元広島)は「立浪監督何考えとるんですかね? 目的が分かりません、申告敬遠でしょ」と根尾を松山と勝負させた采配を疑問視。ネット上のファンからも「松山勝負は完全なミス、一塁に歩かせて4タコの堂林(翔太)と勝負するべきだった」、「守りやすくする意味でも敬遠で一塁埋めた方が良かったのでは」と采配ミスではという指摘が相次いだ。

 松山勝負の理由について、立浪監督は試合後に応じた取材で「根尾の力勝負に懸けて、こういう結果になった」と説明したと伝えられている、ただ、今回の場面はサヨナラの1点を阻止する守備をしやすくするために、一塁を埋めフォースプレー(ベースを踏むだけで走者をアウトにできるプレー)が可能な状況を作る采配がセオリー。加えて、松山はこの試合の初打席で調子の良し悪しが不透明な一方、次打者の堂林は「4打数無安打・2三振」とこの日はサッパリだったため、申告敬遠を選択すべきだったのではとファン・OBから疑問が噴出したようだ。

 また、一部ファンからは松山と勝負する以前に、根尾の投入自体が間違っていたのではという指摘も上がっている。根尾は18日試合前時点で「14登板・0勝0敗・防御率2.63」と数字はまずまずだが、今季途中に投手転向したばかりで同点・リード時の登板経験はまだ乏しかった。さらに、走者を置いたイニング途中という難しい場面での投入でもあったため、ネット上では「根尾をいきなり勝負どころに放り込むくらいなら、藤嶋をそのまま投げさせるべきだったのでは」という意見も散見される。

 17日の敗戦で今カードの負け越しが決まった中日。試合結果だけでなく、敗戦に至るまでの経緯でも後味の悪さが残ってしまったようだ。

文 / 柴田雅人