2008年のプロ入りから日本ハムでプレーし、今季までに「808登板・36勝37敗380ホールド12セーブ・防御率2.50」といった通算成績を残しているプロ15年目・37歳の宮西尚生。11日に複数メディアが報じた契約更改の内容がネット上で物議を醸している。

 報道によると、この日契約更改交渉に臨んだ宮西は今季の2億5000万円から、減額制限(1億円超えは40%)を超える2億円減の5000万円プラス出来高(金額はいずれも推定)でサイン。更改後会見では「この世界、結果が出ないとそういうもんだと思う」と割り切りつつも、「落ちるときは一気やなと。初めての経験だったのでショックはあった」と提示を受けた直後は動揺もあったとコメントしたという。

 宮西はプロ1年目の2008年から昨季まで14年連続50登板(プロ野球歴代2位)を続け、通算373ホールド(同歴代1位)を積み上げた。ただ、今季は「24登板・0勝3敗7ホールド1セーブ・防御率5.66」とキャリアワースト級の不振に苦しんだまま、9月上旬に左肘クリーニング手術を受けたことでシーズン終了となった。

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 宮西の年俸2億円ダウンを受け、ネット上には「減俸自体は分かるが2億は厳しすぎる」、「出来高でカバーしてる可能性はあるにしてもガッツリ削り過ぎでは」、「去年までフル回転してくれてたのに、今年1年ダメだっただけでここまで下げるのは舐め腐ってるだろ」、「宮西本人は受け入れてるけど、ファンとしてはこの仕打ちはちょっと納得できない」といった批判が寄せられた。

 球界では長年活躍を続けた功労者が1年の不振で大減俸を食らったケースは過去に少なからず存在する。ただ、宮西に関しては昨季までは球史に残るレベルでフル回転を続けていたこと、今季は不振だったものの1年通じて出場機会がなかったわけではないことなどもあり、2億円のダウンに納得できないファンも少なからずいるようだ。

 厳しい査定と非難されている宮西へのダウン提示だが、一部からは「功労者にこんなことしてたら近藤の慰留にも響きそう」といった指摘も上がっている。日本ハムは生え抜きで絶対的主軸の近藤健介が11月8日に国内FA権を行使。球団は全力で慰留に努めているというが、ファンの間では生え抜き主力の宮西を大減俸としたことが近藤の心証に影響するのではと心配する声も散見される。

 11日から各球団との交渉が解禁された近藤はこれまでにオリックス、ソフトバンク、西武、ロッテの4球団が獲得に動いていること、ソフトバンクは4年20〜30億円の超大型オファーを用意していることなどが伝えられている。これもあり、一部の間では「近藤の慰留資金を捻出するために宮西の年俸削ったのでは」ともささやかれている。

文 / 柴田雅人