20日に行われた大相撲11月場所8日目。今場所8敗目を喫した平幕・照強の取組での判定がネット上で物議を醸している。

 前日まで「0勝7敗」の照強はこの日、「4勝3敗」の平幕・阿武咲と対戦。立ち合い照強は出足をそごうと顔面を張りにいったが、阿武咲は全く動じずに両上手をつかむと一気に土俵外へ寄り切ろうとする。照強も後退しながら逆転のうっちゃりを狙い、両者はほぼ同時に地面に落ちたが、行司は阿武咲に軍配を上げ物言いもつかなかった。

 NHK中継では取組終了後にリプレー映像が流されたが、映像では両者が倒れ込む際、照強の左肘がわずかに早く地面についている様子が映っていた。ただ、照強の肘がついた際の阿武咲は体が宙に浮き両足のつま先も上方向を向いている、いわゆる“死に体”のような体勢でもあった。

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 土俵下の勝負審判は阿武咲の体は“死に体”ではないと判断したようだが、ネット上には「見てる側としてはせめて物言いはつけてほしかった」、「リプレーで見ても際どかった相撲だったんだから物言いくらいつけろよ」、「物言いつけて協議した上での判定と、物言いがないままの判定じゃ納得感が違い過ぎる」、「阿武咲有利と判断した理由も知りたいし、物言い・場内説明はやってほしかった」といった、物言いがつかなかったことへの不満が寄せられた。

 今回の取組についてはファンだけでなく、負けた側の照強も勝負審判が物言いをつけなかったことを疑問視するようなそぶりを見せている。土俵外に倒れた照強はその場で起き上がった後、向正面、正面の順に勝負審判の方に顔を向けている。また、取組後の一礼を終えた後も正面審判の方向をチラリと見てから土俵を降りていたため、ネット上には「照強審判の方ちょっと睨みつけてないか? そんなに不満だったのか?」という意見も散見される。

 照強は今回の敗戦で初日から8連敗となり、早くも今場所の負け越しが決定。現在の番付は東前頭16枚目と幕内で下から2番目ということもあり、来場所の十両転落も濃厚となっている。

文 / 柴田雅人