6日に行われた社会人相手の練習試合で左手親指を負傷した来日2年目・29歳のギッテンス。9日に伝えられた石井一久監督のコメントが物議を醸している。

 報道によると、石井監督はこの日応じた取材の中で、ギッテンスの負傷について「全治は分からないけど、聞いてる感じとか考えると1か月は、また無理なんじゃないかな」と説明。全治までは最低でも1か月かかる見通しを示したという。

 今季のギッテンスはオープン戦で「15試合・.407・2本・6打点」と好アピールを見せていたが、3月末に下半身コンディション不良を訴え開幕二軍スタートに。ただ、4月29日の二軍・西武戦で実戦復帰して以降は「5試合・.417・2本・11打点」と好成績をマークしており、一軍昇格は時間の問題とみられていた。

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 二軍暮らしが長引くことが決定的となったギッテンスだが、ネット上には心配の声以上に「いつになったらまともに稼働するんだ」、「去年も離脱続きだったからマジで印象悪い」、「石井監督も何回怪我するのかって呆れ果ててるんじゃないか」、「こんなに計算できない選手はもうクビにしろ!」といった怒りの声が寄せられた。

 「2022年から楽天でプレーするギッテンスは同年4月5日・西武戦で一軍初昇格・初先発を果たしますが、その試合の第2打席中に左手首を痛め負傷交代。翌6日に登録抹消され、後に同箇所を骨折したことが判明しました。さらに、その後7月上旬の実戦復帰直後にも、箇所は不明ながら負傷したことが伝えられ、結局一軍復帰は8月下旬までずれ込みました。昨季から故障続きで出場もままならない状況が続いていますが、今回のけがでとうとう愛想を尽かしたというファンも少なくないようです。故障が左手に集中していることを考えると、打撃フォームやスイングに問題がある可能性もあるのでは」(野球ライター)

 石井監督も前述の取材対応の中で「どうやって親指が(けがに)なるのか分からない」と首をかしげたというギッテンスの故障。今後の回復速度、実戦復帰後の成績次第では、一軍に戻れないままオフに戦力外という可能性も決してゼロではなさそうだ。

文 / 柴田雅人