5月から6月頃にかけて、沖縄県の宮古島ではあちらこちらでヒマワリ畑を見かけます。花が咲く美しい景色で観光客を迎えたいという島の人々の思いもありますが、その他にも畑にヒマワリを植える大きな目的がありました。

実はこのヒマワリ、沖縄の名産「黒糖」の原料にもなるサトウキビ畑の緑肥として使われるのです。

「緑肥」(りょくひ)とは、植物そのものを肥料として利用することで、一般的にはレンゲなどで知られていますが、宮古島など沖縄ではヒマワリも緑肥としてよく使われています。

沖縄県農林水産部宮古農林水産振興センター農業改良普及課によると、緑肥は土に有機成分を供給する働きがあり、ヒマワリの根から出る成分は土の中にある養分(リン酸)を溶かし、後に植える作物が養分を吸収しやすくなる効果があるということです。

そのほか、雨が降ったときに畑から海へ赤土が流出することを防ぐ効果もあるなど、ヒマワリ畑は鑑賞目的の他にも、いくつもの役割を担っています。

宮古島のヒマワリ畑(2022年5月撮影)

梅雨明け後、しばらくするとこれらのヒマワリは畑に漉き込まれ、夏から始まるサトウキビの植え付けを土の中で待つことになります。

20日に梅雨明けが発表された沖縄では、この先も晴れる日が多く、30℃を超える暑さが続きます。

旅行などで訪れた際には、熱中症対策・紫外線対策ををしっかりとして、夏空の下で咲き誇るヒマワリ畑を探してみてください。