新社会人の皆さんもそろそろ仕事に慣れ始めたころでしょうか。新型コロナウイルスの影響で、忙しい現場もあれば、お客さんが減って、厳しい現場もあります。それぞれの場所で奮闘する新人たちに密着しました。

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巣ごもり需要が増える中、変わらず人気なのが宅配の定番メニュー、ピザ。春から宅配ピザの会社で新入社員として働く南飛鳥さん(22)。今は都内の各店舗で研修を受けていて、GW最後の3日間は、文京区の店舗で研修です。

新入社員 南飛鳥さん
「トップクラスで売れるお店なので、気合入れて頑張りたい」

この店舗があるエリアは、複数の宅配ピザ会社がひしめく都内有数の“宅配ピザ激戦地”。お店の忙しさも全国トップクラスです。

ランチのピークが落ち着いたタイミングで南さんにピザ作りが任されますが…

店長「ちょっとだけ急ぎで」

南さん「はい」

GWの繁忙期かつ“激戦地”での研修。ここで求められるのはスピードと正確性です。

店長「もうちょいまんべんなく丁寧にね」

南さん「はい」

新入社員 南飛鳥さん
「どうしても早くトッピングしなきゃと思うと、偏りとか出ちゃうので」

“速く、かつ丁寧に”。課題に直面します。

そして、夕方になるにつれ、じわじわと増えていく注文。

新入社員 南飛鳥さん
「5時半のご予約です。即(時)注(文)M、ホクじゃがです!

午後6時を過ぎると、“激戦地”のピークタイムを迎えました。注文が殺到し、南さんも電話対応の仕事が増えていき…

新入社員 南飛鳥さん
「お電話ありがとうございます。ナポリの窯『吉祥寺通り店』…、申し訳ございません。『文京店』受付担当・南がおうかがいいたします」

店舗名を間違えてしまう“凡ミス”が…。しかし、その後は手際よく業務をこなしていき、1日目の“激戦地”での研修を終えました。

新入社員 南飛鳥さん
「今日より明日、明日よりあさってと(お店に)貢献できるように頑張りたい」

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コロナ禍のGWでも多忙な業種がある中、対照的に苦境にあえぐ観光業界。

東京・浅草。ここでも一人前を目指し、奮闘する新人がいました。それが、都内の大学に通う三谷豪紀さん(20)。この春から車夫のアルバイトを始めました。

コロナ禍で例年に比べ賑(にぎ)わいが消えてしまった浅草。人力車を運営する会社・時代屋も、GWが一番の繁忙期のはずでしたが、2019年に比べ今年はお客さんが9割も減少。30台ある人力車も稼働させているのは6台ほどと、厳しい状況が続いています。

そんな“逆風”の中で行われている新人車夫の研修に密着しました。この日は初めてのガイド研修。座席に指導係とスタッフを乗せ、研修スタート。三谷さんが人力車を引くのはこれで2回目。まだまだ慣れない人力車の操作。すると、思わぬ“アクシデント”が…

指導係・加藤さん「このまま行くとどうなる」

三谷さん「あー、ごめんなさい!!」

人力車の大きさがつかめておらず、通りの木にぶつかってしまいました。

時代屋・指導係 加藤隼人さん
「木じゃなくて、例えばなんかの標識だったら、もう大事故だよね、今のね」

そして、肝心のガイドのほうでも…

新人車夫・三谷豪紀さん
「隅田公園といえば隅田川。すみだ花火が有名でございますが…、えー、なんでしたっけ。徳川の…、綱吉…、吉宗が! 作られたとされています」

言い間違いのミスが…

時代屋・指導係 加藤隼人さん
「徳川の綱吉さん、吉宗さんとで全然時代違うからね。そこしっかり勉強しといて」

新人車夫・三谷豪紀さん
「綱吉で…、綱吉じゃない…、吉宗」

操作もガイドもまだまだ未熟な様子。次の研修日までにどれだけ成長できるのか。

4日後。再び三谷さんの研修に密着。今回も行われたのは下町を巡るガイド研修。言い間違えていたあのガイドは…

三谷
「隅田公園には700から800本の桜の木が植えてあり、一番最初に植えた人が徳川吉宗といわれています」

今回は間違えず、ガイドすることができました。

指導係・加藤さん「結構入ってきたじゃん、ガイド。この前よりいい感じ」

三谷さん「ありがとうございます」

その後も大きなミスなく、この日の研修を終えました。

時代屋・指導係 加藤隼人さん
「すごく頑張り屋さんだなというイメージはありますね。頑張ってデビューしたいんだなって気持ちはかなり伝わってきます」

いつかこの努力が実るように…

新人車夫・三谷豪紀さん
「コロナ禍の中でも、最大限に楽しませられるように努力したい。笑顔が一番みたいです」