10日、東京都心の最高気温は30.7度、3日連続で真夏日になりました。東京消防庁管内で12歳から98歳までの男女合わせて30人が熱中症の疑いで搬送されたということです。大規模接種センターでは、暑さ対策をし、ワクチンを打ちに来た夫婦が…。

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10日夜、都内のビアガーデン、提供する飲み物はノンアルコールのみです。酒を出せれば、気温の上昇とともに集客が見込めるはずでしたが─。

ノンアルでビアガーデンのホテルマネージャー
「暑い日もありますけれども、1日平均1組くらい2名様くらいが、平均になっております。お客様の飲みたそうな顔を拝見すると、こちらも出してあげたいなという思いはありますが、状況が状況ですので今は我慢していただいている」

飲食業界の18の団体は、10日、「外食崩壊寸前、事業者の声」と題して会見を開きました。

バルニバービ・佐藤裕久氏
「今現在ギリギリやってます。歯を食いしばって、毎月赤字を垂れ流してやっています」

ウォーターマーク・山下春幸氏
「私自身、16店舗あった店が、今6店舗なくなりました。今月も1店舗閉まります。どうしてこんな中で、私たちは我慢しないといけないのか」

ソルト・コンソーシアム 井上盛夫氏
「毎日毎日、資金繰りに追われているのが実情、これ我々のせいですか?」

名のあるシェフたちが窮状を訴え、国に対し、酒の提供禁止や時短要請の緩和を求めました。

その中の一人が、脇屋シェフです。東京・赤坂に、中国料理店を構えていますが、酒を出せずに時短営業が続く今、経営する2店舗のうち1店舗は休業しています。さらに、従業員を本来の3分の1に減らして、まわしているといいます。

Wakiya・脇屋友詞シェフ
「席数も減らし安全対策を取り、個室で料理を提供するというふうにしてはいるんですけど、予約をして来る方が、本当に今少ない」

終わりの見えない我慢を強いられる飲食業界。会見で、脇屋シェフは─。

Wakiya・脇屋友詞シェフ
「レストランというのはつながっているんです。生産者の方々がいて、アスパラ農家の人、今が旬です。漁業の方々、旬の魚を出せない。その出せないものをどうするか、いろんな意味で困っているところがたくさんあるんです」
「しっかり感染防止対策をしている店に対しては、時短営業じゃなく酒類も出しても良し、そういうような店作り、ガイドラインを作っていただくのが要望」

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10日、東京の新たな感染者は、439人です。前の週の同じ曜日の人数を28日連続で下回り、減少傾向が続いています。ただ、専門家は警鐘を鳴らします。

国立国際医療研究センター・大曲貴夫医師
「新規陽性者数ですが、第3波の爆発的な感染拡大前と、ほぼ同じ水準となりました。感染性の高い変異株の影響等、踏まえると、新規陽性者数を徹底的に減らし、感染の再拡大を防ぐ必要がございます」

そのために必要なのが、人の流れを抑えることですが、都内の繁華街ではゴールデンウイーク後、4週連続で人出が増加しました。特に、夕方から夜の増加が目立っています。

東京都医学総合研究所・西田淳志センター長
「近く新規感染者数が下げ止まり、再び感染拡大へと転じていく可能性が高くなってきている。この宣言期間中にできる限り徹底して、レジャー目的の人流を抑え込んでいくことが重要」

東京都・小池知事は「要は(感染者数が)十分に下がりきっていない、という認識が必要です。お一人、お一人が感染拡大の防止につながる行動を、心から期待しています」

また、新たに7人が、インドでまん延している変異ウイルスに感染しました。いずれも海外渡航歴はなく、30代の母親と10歳未満の子供2人は、先に新型コロナウイルスに感染した父親から家庭内感染で広がったとみられます。

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その東京、都心の最高気温は30.7度、3日連続で真夏日になりました。街では「夏ですねもう暑すぎです」との声がありました。

東京消防庁などによりますと、墨田区の中学校で、10日午前11時半ごろ、生徒9人が体調不良を訴え、4人が病院に搬送されました。9人は熱中症の疑いがあるということです。当時、中学校では屋外で体育祭の練習をしていて、その時間帯、都心の気温は27.7度でした。

10日、東京消防庁管内で、12歳から98歳までの男女合わせて30人が、熱中症の疑いで搬送されたということです。

そのような中、続々と訪れる大規模接種センターで出会ったのは。千葉県柏市から新型コロナウイルスワクチンを打ちに来た夫婦。飲み物を2本ずつ持参していました。夫は、扇子も持参し、暑さ対策は万全です。

大規模接種センターでは、屋外の待機場所にミストを設置し、会場内にはクーラーが増設されています。

東京と大阪の大規模接種センターが、予約が低調で多くの空きが出ていることから、防衛省は10日、地域制限を撤廃しました。これまでインターネットなどに限られていた予約方法も、12日から電話での受け付けを始めるということです。

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接種をめぐる、取り組みも。栃木県益子町では、接種を終えた人たちが、受け取ったのは「地域通貨」です。町内のスーパーや飲食店などで使えるもので、2回の接種で合わせて2000円分もらえるといいます。

若い世代への接種の動きも加速しています。杉並区は、来月13日から、12歳から39歳を対象に優先して予約・接種を開始すると発表しました。

感染者が多い20代・30代を優先したほか、12歳以上の10代については、夏休み期間中に接種することで、学業に支障がないよう配慮したということです。

6月10日『news zero』より。