最近ではプロ野球のセ・パ交流戦もすっかり年中行事となり(パ・リーグの方が圧倒的な強さを見せつけるのも年中行事?)、北海道日本ハムファイターズの本拠地である札幌ドームで日本ハムvs.広島なんて試合が観戦できる時代になった。2014年にはあの大巨人軍が沖縄のセルラースタジアム那覇でDeNAと公式戦を2試合(1試合は雨天中止だったけど)戦うという、昔なら考えられない地方のファンへのサービス振りもあったな。

 だからと言って「あ〜有難や〜! 有難や〜! 日本プロ野球様〜!!」と、我々は両手と額を天と地へ交互に向け崇め奉っているだけで良いものなのだろうか――。

 日本の野球ファンというものはそもそも……我儘、自分勝手の身勝手で強欲なモノなのだ。

 俺なんて、小学生の頃から阪神タイガース命の少年で、巨人の選手なんて顔を見るのもイヤだったって言い続けてきたけれど、長嶋さんや王さん、高田、柴田とサインだけはキッチリもらうという自分の都合で生きていたのだから。

 阪神戦では、過去にサインをもらったことがある巨人の選手が打席に立つ度に、頂いたサインを目の前に置き「三振しますように! アウトになりますように!」というおそらく全く効力のない呪文を唱えていたのだから……図々しいことこの上なしである。

 さあ、その自分勝手プロ野球ファン歴50年の俺が今回は、NPBの都合とか球団フロントなどなど……の浮世の面倒など一切考慮せず「もっと我々プロ野球ファンにサービスを!!」と叫んで、その計画のいくつかを発表したいと思う。

北の大地で広島vs.中日戦が観たい!

 まず最初に、これは少々無理すれば実現可能だと思われるスケジュールである。

「広島vs.中日戦を組むべし!!」である。

 えーっ!

 前フリで大騒ぎしたくせに何それ?

 と思っている方もあろうが……マツダやナゴヤドームではなくて「札幌ドームで」というところが肝心なのだ!

北海道にいるカープ女子のためにも……。

 もちろん、広島が倉敷マスカットスタジアム(最近減ってるらしいけど)へ、中日が岐阜の長良川球場へ、とホームゲームを持っていくことはあるけど、たいがい西の方ばかりなのだ。

 でも……今どきは北海道にだって赤ヘルファンは数多くいるし、道産子のカープ女子だってジンギスカンを箸でつまみア〜ンのポーズで待っていてくれるはずと思うのだ。

 それにホラ、札幌の隣りには(北)広島という地名まであるし……。

 いや、広島に限らず北のドラゴンズファンも確実にいるみゃ〜!

 そういう熱烈ファンなら、交流戦だけではなくペナントレースでも贔屓のチームをもっと観たい、応援したい! と思うのは、当たり前なのである。

福岡で、広島や中日の試合をもっと観たい人は多いはず。

 当然このカードだけにこだわっているわけではない。

 九州のヤフオクドームで日本ハムvs.楽天とか阪神vs.広島なんて、まず見られないであろうカードを観たいと思いません? 皆さん?

 そりゃあ一方で「フランチャイズを大切に!」というファンの心情が分からないでもないのだけれど、年齢的なことや身体にハンデがあって応援するチームの本拠地までなかなか行けない人も多いと思うのだ。

 例えばね……。

<今は博多に住んでいて、定年になった後もずっと博多で暮らしているけど、心臓に少々不安があってねぇ……そーいえば、妻と出逢い結婚したのは当時勤めていた名古屋だったみゃ〜。あの頃はナゴヤ球場(ナゴヤドームの前の中日の本拠地)で星野仙一や高木や谷沢、大島を、妻と2人で声を枯らして応援したでねぇ。それから転勤で広島へ……。長女が誕生して長男が産まれ……汚くて狭かった広島市民球場だったけど、山本浩二、衣笠、炎のストッパー津田恒実……燃えたけんねぇ、あの時は。カープがサヨナラ勝ちしたけぇ、家に帰るまで子供らと家族4人でコンバットマーチ歌ったんが、懐かしいわ。子供たちにもそれぞれ孫が出来たとね……で、今は……ばってんソフトバンク一色で面白なか!!>

 と苦々しく思っているお父さん、全国にたくさんいると思うのよ。

<ヤフオクドームで広島vs.中日戦やってくれたら、かーちゃんも子供も孫も連れて、ワシは我が家の歴史語りながら、心臓止まる迄ビール飲んで、♪一番高木が塁に出て〜二番谷木がヒットエンドラン〜の『燃えよドラゴンズ』と♪カープカープカープ広島〜広島カープの『それ行けカープ』をずーっと歌ってやるばい!!>

 という感じで家族全員で幸せになれるファンが、全国にすごく一杯いると思うのだ。

ヤンキー・スタジアムで阪神vs.巨人戦を観たい!

 そーいえば、これを書いていて突然思い出したのだが、数年前、我が阪神と巨人のペナントレースの開幕カードを、歴史あるヤンキースタジアムでやるという計画があったけどあれはどうなってしまったのだろう?

 その話を耳にした時に病気を患っていたママリン(俺の妻、2014年47歳で他界)を絶対に連れて行くからと心に決めていたのに……いつか実現したらいいなぁ。ニューヨークで伝統の一戦が観られるなんて夢のようだわ!

 あ、マズイ、俺の考えるファンサービスはここからが血沸き肉躍る大計画なのに残念ながらスペースが足りなくなっちまった。

 ということで次回発表します。

 予告として……『現役みんなドラフト計画』とだけ述べておきます!

文=ダンカン

photograph by Hideki Sugiyama