第3週目、梅雨も後半に入りプロ野球も雨の影響が出てきた。この週はセ・リーグの2試合が中止になった。やはり梅雨時ということもあり、今後の日程も難しいものになっていくのだろう。

<6月29日から7月5日までの1週間の成績>

【パ・リーグ】
○チーム成績
1 楽天6試合5勝1敗0分 率.833
打率.330 防率2.77
2 オリックス6試合3勝2敗1分 率.600
打率.261 防率3.23
2 ソフトバンク6試合3勝2敗1分 率.600
打率.234 防率3.22
4 西武6試合2勝3敗1分 率.400
打率.232 防率3.60
4 日本ハム6試合2勝3敗1分 率.400
打率.225 防率3.76
6 ロッテ6試合1勝5敗0分 率.167
打率.223 防率6.94

 前の週にオリックスを6タテしたロッテが第3週は楽天相手に1勝5敗と勢いが止まった。先発投手が打ち込まれたのがロッテとしては痛かっただろう。一方でオリックスは西武相手に3勝2敗1分。楽天は中軸打線が引き続き好調をキープしている。

島内・浅村・辰己、鈴木大地らが好成績。

○打撃成績
<最多安打>
13安打:島内宏明(楽)

<最多本塁打>
4本塁打:浅村栄斗(楽)

<最多打点>
10打点:バレンティン(ソ)

<最多盗塁>
2盗塁:島内宏明・辰己涼介(楽)、大城滉二(オ)、上林誠知(ソ)、西川遥輝・中島卓也(日)、荻野貴司(ロ)

<打率5傑(規定打席以上)>
1 島内宏明(楽).520
2 吉田正尚(オ).500
3 鈴木大地(楽).423
4 ロドリゲス(オ).400
5 近藤健介(日).389

<RC(打撃総合指標)5傑>
1 吉田正尚(オ)9.55
2 島内宏明(楽)8.07
3 バレンティン(ソ)7.88
4 浅村栄斗(楽)7.26
5 ロドリゲス(オ)7.05

 例年スロースターターのオリックス・吉田正尚にエンジンがかかってきた。この週は11安打1二塁打3本塁打。楽天の島内は13安打2二塁打1本塁打に加え2盗塁と、攻撃の手数が多かった。日本ハムの近藤健介はこの週なんと7四球を選んでおり。出塁率は.560をマークしている。

パの投手成績を見てみると……。

○投手成績
<最多勝利>
1勝:和田毅・石川柊太・東浜巨(ソ)、鈴木優・田嶋大樹・山本由伸(オ)、弓削隼人・岸孝之・涌井秀章・則本昂大・石橋良太(楽)、平井克典・高橋光成(西)、岩下大輝(ロ)、玉井大翔・秋吉亮(日)

<最多セーブ>
2セーブ:森原康平(楽)、ディクソン(オ)

<最多ホールド>
3ホールド:ギャレット(西)

<最多奪三振>
10奪三振:石川柊太、ムーア(ソ)

<防御率(規定投球回数以上)>
1 則本昂大(楽)0.00
1 石川柊太(ソ)0.00
3 松本航(西)1.29
3 山本由伸(オ)1.29
5 ムーア(ソ)1.50
5 石橋良太(楽)1.50

<PR(投手総合指標)5傑>
1 則本昂大(楽)2.61
2 石川柊太(ソ)2.58
3 鈴木優(オ)2.15
4 松本航(西)2.01
4 山本由伸(オ)2.01

楽天・則本が2奪三振で無失点。

 ソフトバンクの石川、ムーアの両先発がともに10奪三振の力投を見せた。

 それとは対照的なのは楽天の則本昂。先週の登板では10奪三振だったが、第3週は6.2回0封してわずか2奪三振。NPB記録の8試合連続2桁奪三振を持っている則本だが、単なるパワーピッチングだけではなく円熟味のある投球もできるようになっている。

 救援では西武の新外国人リード・ギャレットが3ホールドと、安定感のある投球を続けている。これから存在感が大きくなるだろう。

バランスがいい巨人、広島は救援が。

【セ・リーグ】
○チーム成績
1 巨人6試合4勝2敗0分 率.667
打率.258 防率3.17
1 中日6試合4勝2敗0分 率.667
打率.233 防率3.29
3 ヤクルト5試合3勝2敗0分 率.600
打率.241 防率5.20
4 DeNA6試合3勝3敗0分 率.500
打率.284 防率4.41
5 阪神5試合2勝3敗0分 率.400
打率.250 防率4.29
6 広島4試合0勝4敗0分 率.000
打率.281 防率7.68

 巨人は傑出した成績の選手はいないが、投打のバランスが良い印象だ。阪神は打線がようやく息を吹き返した。広島は打線こそ好調だが、投手陣が深刻。特に救援は、クローザーが定まらず12球団で唯一のセーブなしだ。

 雨の季節、屋根がない球場を本拠とするチームは、中止が増えて計算が立ちにくくなる。指揮官にとってはこれも悩みの種だ。

通算23本塁打ヤクルト西浦が開眼?

○打撃成績
<最多安打>
9安打:梶谷隆幸・ソト(De)、梅野隆太郎(神)、ビシエド(中)

<最多本塁打>
4本塁打:西浦直亨(ヤ)

<最多打点>
10打点:ビシエド(中)、丸佳浩(巨)

<最多盗塁>
2盗塁:梶谷隆幸(De)、近本光司(神)、増田大輝(巨)

<打率5傑(規定打席以上)>
1 鈴木誠也(広).533
2 梅野隆太郎(神).500
3 ビシエド(中).429
4 梶谷隆幸(De).391
5 松山竜平(広).385

<RC(打撃総合指標)5傑>
1 ソト(De)7.69
2 ビシエド(中)7.48
3 丸佳浩(巨)7.45
4 梅野隆太郎(神)7.09
5 鈴木誠也(広)6.45

 ヤクルトの西浦はこの週5安打だが、4本塁打1二塁打とすべて長打で、塁打数は18。ここまで6年で通算23本塁打だった西浦だが、ここで打撃開眼か、それともフロックなのか?

 阪神は期待の外国人(ボーアは5日の広島戦で満塁ホームラン)をはじめ打線がぱっとしなかった中で、捕手の梅野が孤軍奮闘していた。

菅野はキャリア18回目の完封勝利。

○投手成績
<最多勝利>
1勝:菅野智之・桜井俊貴・戸郷翔征・鍬原拓也(巨)、西勇輝・岩貞祐太(神)、今永昇太・平良拳太郎・パットン(De)、柳裕也・梅津晃大・山本拓実・岡野祐一郎(中)、小川泰弘・スアレス・石山泰稚(ヤ)

<最多セーブ>
2セーブ:山崎康晃(De)

<最多ホールド>
3ホールド:マクガフ(ヤ)

<最多奪三振>
11奪三振:菅野智之(巨)

<防御率(規定投球回数以上)5傑>
1 菅野智之(巨)0.00
1 平良拳太郎(De)0.00
1 柳裕也(中)0.00
4 桜井俊貴(巨)1.13
5 大野雄大(中)1.29

<PR(投手総合指標)5傑>
1 菅野智之(巨)4.47
2 平良拳太郎(De)3.48
2 柳裕也(中)3.48
4 桜井俊貴(巨)2.97
5 大野雄大(中)2.48

 巨人・菅野は3日の中日戦で1安打完封勝利(今シーズン12球団通じての初完封)。完封勝利はキャリア18回目である。菅野はポストシーズンではノーヒットノーランを記録しているが、レギュラーシーズンで1安打完封は初めて。

 DeNAの平良は巨人から山口俊の人的補償で移籍して4年目。先発として安定感ある投球を続けている。同じくDeNAの山崎康晃は、6月27日に救援失敗したものの、第3週は2試合でセーブを稼いだ。

中日の先発が機能、大瀬良の打撃は?

【まとめ&記録備考】
 メジャーリーグのように両リーグ、打投の週間MVPを選出するとすれば、以下のようになるだろう。


打:島内宏明(楽)
投:則本昂大(楽)

打:ビシエド(中)
投:菅野智之(巨)

 楽天は日替わりで活躍する選手が出ている印象。戦力層が厚いソフトバンクや西武が盛り返す前に、できるだけ走りたいところだ。

 セ・リーグは巨人の安定感が目立つ。中日は柳、大野と先発陣が機能しており、巨人の対抗馬になってくるのではないか。DeNAはエスコバーが不振。セットアッパーの組み換えが必要なのかもしれない。

 2週連続完投勝利を挙げていた広島・大瀬良はこの週は阪神戦で4回自責点5、黒星が付いた。好調だったバットもさすがに湿ったか――と思ったら、3回に岩貞から右前打。通算では8打数5安打1本塁打3打点、打率.625とすごいことになっている。「強打者・大瀬良大地」は、いつまで続くのか?

文=広尾晃

photograph by Kyodo News