10月26日、プロ野球ドラフト会議が開催される。複数球団から指名されるドラフト1位の目玉選手に多くの注目が集まるが、プロ野球選手は“入ってから”が本当の勝負である。そんな世界でひっそりとドラフト指名されながら大化けした選手も数多い。ここでは2010年から2019年のドラフト6位以下ながら、各球団の主力にのし上がった選手たちを紹介していこう。

巨人投手陣を支える中川&戸郷

(1)中川皓太(2015年ドラフト7位/巨人)
 今シーズン独走してリーグ連覇目前の巨人。昨シーズンから勝ちパターンの一角を担っているリリーフが中川だ。今シーズンも防御率1点台と抜群の安定感を発揮しているが、高校時代は甲子園出場経験なし。東海大でリーグ戦通算16勝1敗の成績を残しプロの道をつかんだ。

(2)戸郷翔征(2018年ドラフト6位/巨人)
 今シーズン、広島の2019年ドラフト1位・森下暢仁と激しい新人王争いを繰り広げているのが戸郷だ。高卒1年目ながら昨年のプロ初登板を経ての2020年、先発ローテーションに抜擢されるとすでに8勝。聖心ウルスラ学園時代には夏の甲子園にも出場している。

(3)岩崎優(2013年ドラフト6位/阪神)
 岩崎は今年4年連続で2桁ホールドをマークするなど、阪神自慢のリリーフ陣に欠かせないサウスポーだ。サッカー強豪で知られる清水東高校から国士舘大学に進み、東都2部でリリーフとして実力を磨き上げてタイガースに6位指名された。

DeNAの宮崎&佐野、カープは……

(4)宮崎敏郎(2012年ドラフト6位/DeNA)
 天才的なバッティングセンスと「ハマのプーさん」の愛称でハマスタを沸かせる巧打者。日本文理大時代には就活で10社以上の企業から採用を見送られたものの、入社したセガサミーでは都市対抗野球で活躍するなど、ドラフト6巡目指名をつかみとった。

(5)佐野恵太(2016年ドラフト9位/DeNA)
 メジャー移籍した筒香嘉智の穴を埋めるどころか、4番定着後に即首位打者獲得となりそうな佐野は驚きの9位指名だ。明治大時代の同期には柳裕也(中日ドラフト1位)、星知弥(ヤクルトドラフト2位)がいたが、彼らを追い抜く大出世となった。

(6)中崎翔太(2010年ドラフト6位/広島)
 今シーズンこそ負傷で戦線離脱したものの、2016〜2018年のカープ3連覇時に締めくくり役としてクローザーを務めていたのは中崎。実はサウスポーの兄・雄太は2008年のドラフト1位指名選手で“兄弟プロ選手”となったが、プロとしての実績は弟が上回る形に。

日本ハムとロッテのエース候補も

(7)上沢直之(2011年ドラフト6位/日本ハム)
 2018年に自身初の2桁勝利を挙げるなど、上沢はファイターズ先発陣の一角として活躍中だ。専大松戸高校時代、2年時から頭角を現したものの、3年最後の夏は千葉大会4回戦で敗退。それでも高い潜在能力を見込んだ日本ハムスカウトの眼力が正しかったといえるだろう。

(8)玉井大翔(2016年ドラフト8位/日本ハム)
 玉井は北海道出身で旭川実業、東京農業大北海道オホーツク校と進学し、社会人野球へと進んだ。ドラフト指名は8位とかなり低い順位ながら、ルーキーイヤーから24試合に登板。今季は3年連続40試合登板をクリアし、欠かせないリリーバーとなっている。

(9)二木康太(2013年ドラフト6位/ロッテ)
 二木は過去4年間で7勝を3回マークするなど、ロッテの先発ローテーションをしっかり守り、今季からエースナンバー18を背負っている。出身校は野球ファンでもなじみのない鹿児島情報高校で、ドラフト6位指名ながら同校出身者として初のプロ野球選手となった。

高梨と佐野は実は同じ年の……

(10)高梨雄平(2016年ドラフト9位/楽天→巨人)
 今シーズン、巨人ファンにとって何よりもうれしい補強だったのは高梨だろう。スライダーで打者を幻惑する変則左腕は早稲田大学→JX-ENEOSとアマ球界の名門へ進んだものの、指名順位は9巡目。ちなみに同じ年のDeNAドラフト9位は佐野恵太だった。

(11)澤田圭佑(2016年ドラフト8位/オリックス)
 オリックスの中継ぎとしてコンスタントに投げる澤田は、大阪桐蔭高校時代に藤浪晋太郎に次ぐ存在で“最強の2番手投手”と呼ばれた。そこから立教大学に進み、東京六大学野球で通算22勝。ドラフト順位は下位ながら、実力者であることを証明している。

文=NumberWeb編集部

photograph by Yuki Suenaga