<写真で欧州蹴球ハイライト>

 この週末の欧州サッカーは、各国リーグで歴戦のアタッカーたちがゴールで自らの存在感を発揮した。日本時間3日早朝に行われた久保建英擁するビジャレアルの試合を含めて、写真で振り返ろう。

(1)久保建英、途中出場で……

 ビジャレアルの久保建英は2日に行われたラ・リーガ第8節バジャドリード戦に後半途中から出場。相手GKとの決定機を迎えたものの生かせず今季リーガ初得点はお預け。それでも的確なスルーパスなどを見せる場面はあった。

 久保は移籍後初ゴールをマークしたELシワススポル戦から3試合連続で先発だったが、この日はジェラール・モレノが戦線復帰したことでベンチスタートに。試合は前半21分に久保と右サイド2列目のポジションを争うチュクウェゼが先制ゴールを決め、37分にはセットプレーからパウ・トーレスが追加点を挙げ、ビジャレアルが2点のリードを奪う展開となった。

 その中で久保は後半19分、チュクウェゼに代わって1枚目の交代カードとしてピッチに入る。前線に構えるパコ・アルカセルとジェラール・モレノをターゲットにしたスルーパスを放った。

 また同39分には自らのドリブルからバッカにパスをつなぎ、そのリターンを受けて相手GKとの1対1の決定機を迎えたものの、ニアサイドを狙ったシュートを防がれて今季リーガ初得点とはならなかった。またセンターライン付近の右サイドから出した横パスが相手に狙われる場面もあった。

ジェラール・モレノが復帰したこともあり、早めに結果が欲しいところか©Getty Images

 試合は2−0でビジャレアルが勝利し、暫定3位に浮上した。久保の現地紙評価はそれぞれ「マルカ」と「AS」が3点満点中で2点、「ムンド・デポルティーボ」が4点満点中2点をつけており、攻撃面で持ち味を発揮したとみられているようだ。ただしエースのジェラール・モレノが戦線に戻ってきただけに、明確な結果が欲しいところだろう。

(2)コロナから復帰のクリロナ&イブラ様大暴れ

 ヨーロッパにおける新型コロナウイルス禍は第2波を迎えている。選手からも多く陽性反応が出る中、戦線復帰して相変わらずの決定力を見せつけたのがクリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)とイブラヒモビッチ(ミラン)だ。

 10月中旬に新型コロナウイルス陽性反応が出たロナウドは、CLバルセロナ戦などを欠場する羽目に。しかし復帰戦となったアウェーのスペツィア戦に1−1の後半11分からピッチに送り込まれると、わずか3分で勝ち越しゴールをゲット。31分にはPKでこの日2ゴール目を決めるなど2得点の大活躍で、ユーべを4−1の勝利に導いた。

 試合後、本人のコメントは「無症状で体調も良かったのに、出場できなかった」とややご立腹のようだが、こういった節目できっちり決めるのはさすがの“CR7”だ。

 同じく9月下旬にコロナ陽性反応が出たイブラヒモビッチも、ウディネーゼ戦でスーパーな一撃を決めている。1−1で迎えた後半38分、ゴール前で相手DFがクリアしようとしたボールが高く浮き上がると、相手GKを背負いながらもタイミングよくオーバーヘッドキック。これがゴールネット右隅を揺らした。

 この日は前半18分にケシエの得点をアシストし、2−1の勝利に大きく貢献。出場4試合で7ゴールと39歳になってもいまだ衰えぬ得点嗅覚と身体能力は驚くばかりだ。

 なお新型コロナの陽性反応が出た際、イブラヒモビッチは自身のツイッターで「コロナは俺様に挑む勇気があるようだな。バカなこった」と言い放っている。その辺りも、やっぱり“イブラ様健在”である。

(3)新旧マドリー大物、アザール&ベイルの久々ゴール

 ラ・リーガ第8節ウエスカ戦で今季初先発したレアル・マドリーのアザールは、前半40分にフェデ・バルベルデからの縦パスを受けると、鮮やかなターンから利き足ではない左足を振りぬく。25メートル以上はある位置ながら低弾道のシュートがゴール左に突き刺さり、先制ゴールを奪った。

 アザールにとってマドリーでの通算2点目で、なんと392日ぶりのゴールだった。2019−20シーズンは右足の負傷続きで、本来の実力を発揮できず。その中にあってジダン・マドリーはビニシウスら多士済々のアタッカーがそろっているだけに、2年目こそ結果を残したいところだろう。

 アザールの前に鳴り物入りで加入したものの、この夏マドリーを去ったベイルは、古巣トッテナム復帰後初ゴールを決めている。プレミア第7節ブライトン戦、1−1の同点で迎えた後半25分に投入されるとその3分後、DFレギロンのクロスに対してヘディングシュートで決勝点を叩き込み、モウリーニョ監督の起用に応えた。

 なおベイルにとってトッテナムでのゴールは2013年5月のサンダーランド戦以来となる。

 1億ユーロとも言われる移籍金で加わったマドリーでは「BBCトリオ」一角として輝いた頃もあったが、ジネディーヌ・ジダン監督とはそりが合わず、昨季はほぼ構想外状態に。試合中にマスクで目を隠したり、“望遠鏡ポーズ”でピッチ以外の部分を見ている様子を写真にとらえられるなどのバッシングにあったが、古巣に戻ったことでイキイキとしているのは間違いない。

 なおレアル・マドリーではベンゼマがウエスカ戦で2得点を挙げており、ロナウド、ベイルとともに各クラブで「BBC」そろい踏みとなった。

文=NumberWeb編集部

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