いよいよ開幕を迎えるJリーグの新シーズン。

 昨季、4試合を残しての最速優勝という圧倒的な強さを見せた川崎フロンターレの連覇を止めるチームは現れるのだろうか?

 そこで、NumberWebでは「<アンケート>あなたが予想する『J1優勝』はどのチームですか?」を実施。10日間で1186人の投票が集まった。早速、その結果を紹介していこう(#2では、「あなたが予想するJ1降格4チームは?」10位から発表…3位は湘南、2位は福岡、では1位は?〈1200人アンケート〉を公開中です)。

 では、ベスト10を具体的な理由とともに見ていく。

【10位 サンフレッチェ広島(昨シーズン最終8位) 19票】

 今季は城福浩体制となって4年目でもあり、「じっくりと整えてきた地盤が一気に爆発するのでは?」と期待するサポーターが多かった。また昨季は18チーム中8位という結果を残しているが、上位層が過密日程で思うようなパフォーマンスができないため優勝を期待できるという意見も。

「ここ数年間、メンバーを大きく変えずにじっくり地盤を固めてきたチーム。これまでの守備の堅実さに加えて、キャンプでは攻撃にも力を入れている。今季から加入のジュニオール・サントスや鮎川峻などの若手選手が上手くハマれば、優勝が見えてくるはず」(38・男性)

「昨季と変わらないメンバーで戦えるのは大きい。城福浩体制4年目の集大成として、今年は優勝を狙えると思う」(29・男性)

「例年以上の過密日程でACL出場上位チームが苦戦することを考慮すると、指揮官と主力選手の入れ替わりが比較的少ない広島は戦術の成熟度が増す期待があるので、十分に勝機がある」(73・男性)

【9位 北海道コンサドーレ札幌(昨シーズン最終12位) 20票】

「昨季から採用しているマンマーク戦術がついに日の目を見る!」と予想する読者が圧倒的に多かった。

「ミシャ監督の戦術がだいぶ浸透してきたので、今年こそは!」(60・男性)

「監督の契約年が最後になるので、最高の結果を出してくれるはず」(44・男性)

 広島同様、ACL出場組の苦戦により上位へ食い込めるのでは? という期待もある。

「ペトロヴィッチ体制の4年目。オールコートマンツーマンディフェンスの戦術も完成に近づいているので、今年は守備と攻撃が安定すると思う。ACL出場チームが苦戦して昨年より順位を落とすと予想すると、2年前の横浜F・マリノスのような快進撃が起きそう」(33・男性)

【8位 ヴィッセル神戸(昨シーズン最終14位) 21票】

 やはり、2018年から所属するアンドレス・イニエスタに期待を向けるサポーターの声が多かった。

「ブラジルからの新加入選手への期待や、イニエスタの活躍が今年こそ見られる気がする」(67・男性)

「昨季のACLでやっと勝ち方を覚えられたように思う」(46・男性)

「外国人選手の補強が成功し、そろそろチーム全体に良い影響が出てくる時期だと思う。安定感のあるプレーで優勝を狙えるのでは?」(49・男性)

【7位 浦和レッズ(昨シーズン最終10位) 29票】

 昨季に徳島ヴォルティスをJ1に昇格させたリカルド・ロドリゲス監督が就任。10人の新加入選手を迎え、攻撃に力を入れた新体制にサポーターの期待は大きい。一方で、元日本代表で昨季も主力として活躍した元キャプテン・柏木陽介が退団することが発表されている。

「昨季は力を出し切れなかったが、それはチームの再構築に時間を要していたため。今年こそは溜めた力を発揮できると期待している」(44・男性)

「ロドリゲス監督の新体制でガラリとスタイルが変わると思う」(45・男性)

「金子大毅や明本考浩など総合力の高い選手を補強できたので、新監督のコンセプトが上手くハマりさえすれば優勝を狙えるはず」(20・男性)

【6位 横浜F・マリノス(昨シーズン最終9位) 49票】

 昨季は最終9位でリーグを終えた。その一因としてACL出場による過密日程を挙げる声が多かった。今季はACL出場がなく、2019年の優勝を知るメンバーも多い。

「昨シーズンはACL出場による過密日程で思うような結果が出なかったが、ポステコグルー監督のサッカーも4シーズン目で成熟度が増すことや、主力の残留は好条件と言える。歯車が噛み合った際の破壊力はリーグ随一だと思う」(25・男性)

「昨季は連覇を逃したものの、ポステコグルー監督のもと、超攻撃的なサッカーを貫き続ける“マリノスのサッカー”の完成が近付いていると思うから」(63・女性)

「補強によりますます選手層も厚くなった。名古屋グランパスや川崎フロンターレも選手層は厚いが、ACLがないことを加味すると一番有利なのでは」(22・男性)

【5位 FC東京(昨シーズン最終6位) 55票】

 優勝こそ逃したものの、昨季のルヴァンカップでは柏レイソルを下し、タイトルを獲得した。主力選手も残留しており、ACL出場がないスケジュールは吉と出るか。「若手とベテランの融合が上手くいけば」という優勝条件をあげる意見が多かった。

「昨年ACL参戦に伴う過密日程や、室屋成・橋本拳人ら主力選手の移籍などで厳しい戦いを強いられたが、長谷川(健太)監督のマネジメントにより若手を中心に戦力が底上げされ、ルヴァンカップも制した。今季は元ブラジル代表のブルーノ・ウヴィニやアンカーの青木拓矢、J2山形から渡邊凌磨などピンポイントの補強にも成功しているし、GK波多野豪ら東京五輪世代と、キャプテンの東慶悟らベテラン勢が良いコンディションで戦えれば、悲願のリーグ優勝は見えてくるはず」(25・男性)

「2019、2020と厳しいスケジュールを消化したことで、チーム全体の総合力が強化された。また主力のほとんどが残っているなか、今季の補強でさらなる戦力の上積みもできている」(45・男性)

「20チーム編成や五輪開催によってただでさえ過密日程のなか、川崎、ガンバ、名古屋、セレッソはACL参加のため、さらに苦戦を強いられると予想。その反面、FC東京はほとんどの主力が残留したのに加え、波多野豪、安部柊斗、中村帆高、中村拓海、内田宅哉、品田愛斗など若手の成長が著しい。昨季を経てベテランと若手がうまく融合し、夏場のアウェイ連戦を乗り切ることができれば、優勝の可能性は非常に高いと思う」(19・男性)

【4位 名古屋グランパス(昨シーズン最終3位) 120票】

 話題となった“大規模補強”を理由にあげるサポーターが多かった。齋藤学(←川崎フロンターレ)、柿谷曜一朗(←C大阪)、長澤和輝(←浦和レッズ)など、経験と実績を持つ選手が集まる。

「ガンバ大阪サポーターですが、今オフの名古屋の加入選手の顔ぶれを見たらエグ過ぎる。優勝してもおかしくないと思う」(56・男性)

「守備がしっかりしているのに加えて、攻撃陣の効果的な補強ができている。また、ライバルチームの新外国人選手の合流が遅れているので、序盤戦は優位にたてるのではないか」(59・男性)

 アンケートの全体傾向として、ACL出場クラブの苦戦を予想する声が多いなか、「これだけ選手が揃っていれば、過密日程でも安定して戦えるはず」という意見もあった。

「昨季の戦力に今年獲得できた戦力なら、ACL参加や東京五輪による過密スケジュールでも安定した試合ができそう」(46・男性)

「昨シーズンの堅守が大崩れする可能性も少ないのと、各ポジションの層が厚いために優勝争いしそうな川崎、鹿島、ガンバの中でも、一番負けにくいチームになったと思うから」(48・男性)

「昨季の主力選手がほとんど残って自慢の堅守が健在な上、今シーズン新たに柿谷選手、長澤選手、齋藤選手、森下龍矢選手、木本恭生選手など各チームの主力級の選手を獲得して前線には個性豊かな選手が集まっている。昨年の失点の少なさを維持して、豊富な前線のタレントによって多くの得点を生み出すことが出来れば、川崎に対抗して優勝を狙えると思う」(15・男性)

「昨季の堅守+今季の攻撃バリエーションUPが優勝のキーポイントになるはず」(26・男性)

【3位 ガンバ大阪(昨シーズン最終2位) 123票】

 20日のゼロックス杯では惜しくも2-3で川崎フロンターレに敗れたものの、安定した強さを見せたガンバ大阪。やはり昨季の主力の多くが残留しており、各ポジションの的確な戦力補強を評価する声が多かった。

「外国人選手の補強で懸念していた前線に厚みができた。昨シーズン好調だった東口順昭選手を筆頭にキム・ヨングォン選手など、守備陣の強度もある。宇佐美貴史選手、また小野裕二選手など怪我明けの選手にも期待できるので」(23・女性)

「現有戦力と新戦力の融合により、さらに攻撃的なスタイルでの得点量産が可能になるはず。一方で絶対的守護神の東口、日韓代表トリオによる鉄壁の守備も健在で、攻守においてバランスの良いチーム編成だから」(21・男性)

G大阪の守護神・東口。2月20日のゼロックス杯では川崎フロンターレ相手に、2-3で惜しくも敗れた ©Getty Imagse

 王者・川崎へのリベンジを果たしてほしいという声も。

「主力の流出がなく、前線の積極的な補強でチームに厚みが増したことと、水戸から依田光正氏をコーチとして招聘したことで、新たな戦術が生まれると思う。何より、川崎フロンターレへのリベンジという気持ちが強いのは大事」(26・男性)

「昨季王者の川崎フロンターレとの差は、攻撃に転じきれない点だった。しかし、その反省を生かして、昨季のJリーグで結果を出したアタッカーに加え、国外において実績のある選手等をピンポイントで補強できている。これまで通りの守備の形に、実績のある選手たちが融合することによって攻撃の時間帯を増やすことができれば、Jリーグ制覇の可能性はあると思う」(30・男性)

 宮本恒靖監督体制4年目に期待するサポーターも。

「ようやく宮本体制の戦術がチーム全体に浸透してきた」(40・男性)

「負けない戦い方が浸透してきて、シーズンを通じて安定して勝ち点を積み重ねそう」(48・男性)

【2位 鹿島アントラーズ(昨シーズン最終5位) 244票】

 ブラジル人指揮官ザーゴ体制になってからの2年目。昨季はセレッソ戦(第34節)で同点に終わり、ACL出場を逃したが……。

「ACLの負担がなく、コンディション管理が容易。ACL組が序盤に取りこぼしてる間に、余裕のあるリーグ戦の戦いが年間通して続けられると予想」(40・男性)

「昨季は前半こそ振るわなかったものの、後半戦に見せた怒涛の快進撃に期待が持てる。ザーゴ体制2年目で主力流出もなく、ACLもない好条件をプラスに変えられるはず」(23・男性)

「主力も残留し、ACLもなくリーグ戦に集中出来るため、ザーゴ監督の戦術もより浸透するシーズンになりそう。こういうチャンスを鹿島アントラーズは逃さないと思います」(32・女性)

 そして鹿島の強力な2トップ、上田綺世とエヴェラウドコンビによるゴール量産を期待する意見も。

「上田とエヴェラウドの2トップは3連覇したときに匹敵するインパクトがある」(18・男性)

「上田・エヴェラウドを90分間抑え続けるのは至難の業」(23・男性)

鹿島の上田綺世は今季3年目。エヴェラウドと鹿島を優勝に導けるか ©Getty Images

「上田とエヴェラウドのツートップはJ最強だから」(36・男性)

 鹿島を推す声のなかには、川崎の苦戦を予想する意見も。

「監督就任2年目で戦術が浸透・確立し、昨季以上の順位は間違いないと思う。川崎フロンターレは他チームからマークされ、昨季ほど独走できないと思う」(53・男性)

「ザーゴ監督就任2年目を迎え、戦力の整頓、戦術の熟成に一定の目処が立つ上、ACLでの移動負担も無いため、プレッシングサッカーに適したシーズンになると予想。対抗馬となる川崎は中村憲剛、守田英正の離脱による不安要素を抱えながら、厳しいACLの日程をこなさねばならない。川崎相手に0-0を狙う下位チームも増えることを考慮すると、昨シーズンほど勝ち点は伸ばせないのでは」(29・男性)

【1位 川崎フロンターレ(昨シーズン最終1位) 444票】

 2位の鹿島に200票の大差をつけて「優勝」と予想されたのは、4試合を残しての最速優勝という圧倒的な強さを見せた前年度王者の川崎。

 先日のゼロックス杯では、前年度2位のガンバ大阪に勝ち切り、2度目のリーグ連覇を予想する意見が多く寄せられた。

「昨季のような完璧なプレーをされれば、他クラブは到底太刀打ちできない」(18・男性)

「チームの目指すサッカー観を全員が共有し、そのレベルが他チームを圧倒している。キーとなる選手はほぼ全員残留しているので、プレーの質は昨季よりも上がってくるのでは」(45・女性)

「鬼木(達) 監督の戦術がさらに浸透して熟成し、中盤の新戦力もフィットしてきたらますます手が付けられないサッカーを魅せてくれそう」(41・男性)

「前年から勝ち点20近く落としても、まだ“優勝争いレベル”。そう考えたら、やはり優勝に一番近いのは川崎」(52・男性)

「選手層が桁外れ。得点源が一人に依存していない。FWもそうだがMFも恐ろしく点を取れる」(22・男性)

川崎フロンターレの三笘薫 ©Getty Images

「もはや死角がない。突出したエースの存在(例えるならオルンガのような)に頼らない圧倒的な組織力が備わっているから」(35・女性)

「チームとしての完成度・成熟度が他と一線を画している。日本のクラブチーム史上、間違いなく最強」(62・男性)

「選手層の充実、経験値、各ポジションでも隙がない。得点力が抜け出ている。交代枠のレギュレーションも維持されるので有利。ACL開催時期も4〜5月なので対応できそう」(63・男性)

「戦力ダウンが見られない。プロ野球のソフトバンクみたいに見える」(49・男性)

 圧倒的な強さで1位予想の川崎。不安材料はないのだろうか。

「圧倒的な強さだったので今年も期待できる。主力のほとんどが残っているので、あとは中村憲剛と守田英正の穴を誰かが埋められさえすれば優勝できるはず」(32・女性)

「メンバーが替わったがその分の補充は出来ていると思う。不安要素をあげるとすれば、ACLの分の負担をどこで減らせるかと、夏以降に三笘薫や田中碧が外国に行く可能性もあることだけ」(43・男性)

「選手層を見ても、相対的に川崎が頭一つ抜けている。アンカーを担っていたMF守田英正選手の移籍は痛手だが、名古屋からジョアン・シミッチ選手を補強したことに加え、主力選手はほぼ抜けず、昨年目立った選手層の厚さを発揮し、今シーズンも優勝する可能性が高いと思う」(24・男性)

「現在のJリーグでの強さは際立っている。唯一の不安点は、中村憲剛の抜けた穴ですが、総合力の高いチームなので杞憂に終わるだろう」(56・男性)

#2では、「あなたが予想するJ1降格4チームは?」10位から発表…3位は湘南、2位は福岡、では1位は?〈1200人アンケート〉を公開中です。

文=NumberWeb編集部

photograph by KYODO