ラ・リーガの試合撮影などを精力的に行っている現地在住の日本人フォトグラファー中島大介氏。そのオリジナル写真を定期的に掲載している(※写真は関連記事からもご覧になれます)。

 開幕節のベティス戦に続き、第2節のアラベスvsマジョルカ戦へと赴きました。先発出場した久保建英のプレーぶり、そしてアウェーの空気は――。

原大智との“FC東京対決”は実現しなかったが

 リーガ第2節はデポルティーボ・アラベス対RCDマジョルカ戦に赴きました。アラベスの本拠地はスペイン北部バスク州のビトリアです。観光面、サッカーにおいても、ビルバオ、サンセバスチャンよりも地味なイメージですがバスク州の州都となります。

 この夏の移籍市場でクロアチアからアラベスへ加入した原大智、また2度目のマジョルカでの挑戦を選んだ久保との日本人対決を期待していましたが、原はベンチ外(この後、シント・トロイデンへと期限付き移籍)、久保は2試合目で先発出場となりました。

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 先発の久保。入場時に見せる精悍な表情。試合開始の17時の時点ではかなりの暑さでした。キックオフ直前にも給水をしていました。

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 トップ下にポジションを得た久保、狭い局面からもボールを持って抜け出しチャンスを創出する場面も。

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 前半は逆光での撮影でした。監督とベンチ、久保が所属していた2シーズン前から主力だったサルバ・セビージャもベンチスタートに。久保を含めた新たな選手が加わり、2部から昇格したチームに新たな競争が生まれています。

前線からのプレスに成長を感じた

 この日、何度も見せた前線からのプレスです。

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 撮影ポジションの特性上、プレスをかけられるDFと同じような視線で久保の表情やスピードを感じるのですが、ただパスコースを切るためだけではなく、実際にボールを奪ってやるという気迫が感じられました。

 個人的な感覚ですが、スアレスの前プレスには撮影しながら軽く恐怖を感じるようなこともあります。また、あまり機会はないのですが、メッシが本気でボールを奪いに行く際の雰囲気は――“野生動物が獲物を仕留める際に発するオーラ”のようにも感じられ、もし自分がDFだったらと思うとゾッとします……。

 実際に相手DFの一瞬の隙をついてボールを奪いGKと1対1の場面を作りかけましたが、ファールで倒されてしまいました。イエローカードが提示されましたが、久保はレッドを要求しているようでした。

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 久保の中にはゴールまでのイメージができていたのかも知れません。アラベスのファンからはブーイングが飛んでいました。奪ったファールからのFKキッカーは久保が務めました。規制付きの有観客のためかなりスカスカの客席です。

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 またぎフェイントを入れてペナルティーエリアへの侵入を試みる。

鮮やかなドリブル突破。交代後には……

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 左サイドで相手を置き去りにする突破。アラベスのキャプテンがお手上げ状態になってしまっています。

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 メンバー交代後はトップ下から右サイドに移動。久保がいいタイミングでボールを持った際にはFWの選手の動きも活発に。

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 移籍が決まったばかりでビジャレアル時代には久保の同僚でもあるフェル・ニーニョはサルバ・セビージャからのロングパスを競り合い、初出場で初ゴール。なお交代の久保は、バックサイドから退いたため、アラベスファンの前を通過。

 すると「タケー」や「ユニホームくれ」といったような声が聞こえました。その中で久保は、アラベスの子供ファンにユニホームをプレゼント。また、若干の戸惑いの笑顔を浮かべながらも言葉を交わしていました。

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 <写真は関連記事からもご覧になれます>

文=中島大介

photograph by Daisuke Nakashima