現地時間11日(日本時間12日)、大リーグ機構は各ポジションで最も優れた打者に贈られる「シルバースラッガー賞」を、ア・リーグDH部門で大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)が受賞したと発表した。日本人メジャーリーガーとしては3度受賞経験のあるイチロー以来、12年ぶり2人目となった。

 MLB公式サイトでは各ポジションで受賞した選手の寸評を掲載。ア・リーグMVPを争うと目されるゲレーロJr.(ブルージェイズ/ア・一塁手)、ダルビッシュ有のチームメートであるタティスJr.(パドレス/ナ・遊撃手)らがそれぞれのプレースタイルを評価される中で、大谷については以下のように記載されている。

「大谷の歴史的な“二刀流パフォーマンス”は、今シーズンにおける彼の一大物語の1つとなった。ただ……46本塁打、100打点、103得点、26盗塁、さらに(強打者を示す指数の)OPSで.965というトンデモない数字は、マウンドで成し遂げたことを脇に置いたとしても、ただただ驚くほかない」

 周知のとおり、大谷は投手としてチームの勝ち頭である9勝(2敗)、130.1回を投げて156奪三振、防御率3.18の好成績を残した。そのピッチャーとしてのスタッツを抜きにしても、強打者として特筆すべき成績を残したと称賛している。

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「今までのボールだったらもっとホームランは増えていた」

 そんな大谷だが、オフシーズンは“受賞ラッシュ”となっている。

(1)選手間投票の「年間最優秀選手」
(2)同上の「ア・リーグ最優秀野手」
(3)コミッショナー特別表彰
(4)シルバースラッガー賞

 選手間やコミッショナー、MLB機構が選んだものだけでもすでに4つ。さらには現地専門誌やスポーツサイトでも計3つの「年間最優秀選手」や「野手部門最優秀選手」に選出されており、シルバースラッガー賞は7冠目となる。

 なおMLBでは2021年から使用しているボールの反発係数が下げられた。それについて大谷は「今までのボールだったら流した打球が何本も届いていたはずですから、もっとホームランは増えていたでしょうし、打率も上がっていたと思います」とNumberの取材に語っていた。プレー環境が変わる中での、キャリアハイのホームラン数。日本時間19日に控えるMVP発表でも評価されるポイントとなるはずだ。

文=NumberWeb編集部

photograph by Nanae Suzuki