以前、イギリスのバースを拠点とする黒色火薬の古式銃のアソシエーションとキジ狩りに参加した。そこはハンティングフィールドとなっておりステージが設けられている。各ステージで準備をすると、このフィールドの職員がキジをハンターの方向に誘き寄せるというドリブンハンティングというやり方。広い丘から、藪の中からなど1日で色々なステージを楽しめる。

数ステージが終わり丁度喉の渇きを感じ始めた頃、使い込まれたランドローバーが一行の前に現れた。コンパートメントには冷えたシャンパンとグラスが収納されておりハンターたちに振る舞われ小休止となる。銃を扱っている時にアルコールというのも驚きだが何よりもランドローバーがかっこいい。

獲物を求めて、至福の時間を過ごす車。

前回までご紹介したホーランド&ホーランドは同じ英国の伝統ブランド、レンジローバーとコラボレートしてThe Holland & Holland Range Roverを用意している。ハンター向けにコンパートメントには銃を運ぶためのスペースを持つキャビネットが装備されており、フィールドでランチを楽しめるセットが用意されている。それだけでなく銃を作るだけの金属や木製の加工を得意とするホーランド&ホーランドだけあって仕様はビースポーク、オーダーメイドで自分だけの一台をオーダーできるシステムだ。

スタンダード仕様のインテリア。インテリアの仕様、ボディカラーもオーダー出来るほかエンジンも2リッターSi4 PHEV/ 3.0L SDV6 / 4.4L SDV8 / 5.0L S/C 525PS / 5.0L S/C565PSからチョイス出来る。オーダーはレンジローバーでは無く、ホーランド&ホーランドで受け付けている。

メタルのパーツに施されるエングレービングもオーダー可能。

エンジンも5リッター V8スーパーチャージャーで565馬力を発揮するエンジンもチョイス可能。イギリスは日本同様に右ハンドルだが左ハンドルもオーダーできる。ボディーカラーはどんな色にも対応だ。これはハンターでなくとも自分好みのレンジローバーを欲しいと思っていたらちょっと問い合わせてみるのもいい。



1835年から歴史を重ねてきたホーランド&ホーランドではオーダーされた顧客は全てノートに記載され残っている。明治や昭和初期には日本からのオーダーもいくつか見ることができた。ここのマネージャーがこう話してくれた「20年来の日本の友人がいる。20年前うちで銃をオーダーして毎年必ず一緒にハンティングに行くんだ。でも彼は英語が話せないので会話が成立しない。でもハンターとして心が通じるものがだから20年続けていられる。もちろんこれからも」

今はコロナ禍で孤立に追い込まれたイギリス。それでもそうとくない未来にはまた以前のように自由に世界を移動できるようになるだろう。ハンティングのお供に車を選び自分だけの銃でイギリスをあるいはビッグハンティングでアフリカの大地を目指すアドベンチャーなんていう初夢を見るのもいいかもしれない。