2020年10月に亡くなった俳優のショーン・コネリー氏が所有していた1986年 BMW 635CSiがオークションに出品されている。

この一台を購入した当時(1989年頃)、コネリー氏はスペインのマルベーリャにある「カサマリブ」に住んでいた。車は約10年間をスペインで過ごしてから、2007年までイギリスで保管され、2008年から2019年までルクセンブルクで保管されていた。2016年にベルギーで開催されたBMW100 Yearsイベントに少しだけ参加している。

ショーン・コネリー氏のBMW

生産から35年近く経った今でも、この車はすべてにおいて非常に良い状態であるという。生涯にわたって大事にされてきており、車に惜しみなく注がれてきたケアと注意の証といえる。また、コネリー氏がいたスペインでの気候の良さも、車を良い状態に保たせている理由であろう。車の走行距離が約6万kmと短いこともその要因のひとつだが、1998年までの所有期間中、コネリー氏は映画製作でとても忙しかったという事実が数字として表れているといえる。

見ての通り、アルパインホワイトの塗装は極めて良い状態で、くぼみ、へこみ、ひび、しわ、ゆがみ、錆びはひとつもない。オークションハウスによると、塗装のほとんどはオリジナルだが、車のフロント部、ウィングの内側、エンジンベイについては再スプレーしてあるとのこと。完璧に機能するサンルーフについては、一部腐食が見られていたが専門的に修理され、ホイールアーチと同様に再スプレーされている。車の歴史を残しておくために、フロントガラスにはマルベーリャ税とプエルトバヌス港アクセスのステッカーが残っている。

インテリアも同様に良好な状態のままだ。パシフィックブルーの革張りからヘッドライニング(交換済み)、カーペット、マット、ドアカード、センターコンソール、ダッシュボードまで、すべてが綺麗なまま。インテリアで唯一確認できる経年劣化は、前部座席のボルスターのしわである。

これまでの整備記録もすべて残されており、オリジナルのツールキットも付属する。ショーン・コネリー氏のファンはもちろんだが、純粋なBMWファンであってもこの一台に憧れるだろう。オークションの結果(1月16日に終了)が楽しみだ。