ブガッティは、エットーレ・ブガッティによって設立された1909年にまでさかのぼる長い歴史がある。オリジナルの戦前のブガッティを所有する機会はあまりないが、この1937年のブガッティタイプ57Sは新しいオーナーを探している。

この歴史的なブガッティは、来月ロンドンで開催されるオークションに出品される。これまでに製造された42台のうちの1台であるこのタイプ57Sは、50年以上保管された後に再発見されたという。

50年間放置されていたブガッティ

◇50年以上放置されるまで
その最初の所有者であるRopner Shipping Lineファミリーのメンバーであるロバート・ロプナーは、ロンドンのコーチビルダーCorsicaによって設計された特注の4人乗りスポーツカーを依頼した。強力な3.3リッターのおかげで、57Sは当時最速のロードカーとなり、1930年代のブガッティはレースにおいて黄金時代を迎えていた。2番目の所有者はそのブガッティの歴史に相応しく、戦後のイギリスコンノートグランプリレーシングチームの創設者であるロドニー・クラークであった。

また、この車をさらに特別なものにしている要素は、1936年のグランプリで優勝したブガッティワークスタイプ57Gタンクレーサー用に製造されたわずか3つだけの軽量フレームをベースとしていること。1969年に、エンジニアのビル・ターンブルはタイプ57Sを購入し、彼のワークショップで完全なレストアを開始した。それから、車は50年以上彼のもとにあった。月日が流れ発見されたブガッティは、2021年に新たなオーナーを探すとになったのだ。


◇オークションハウスのコメント
タイプ57Sは、その年代を考えると非常に綺麗な状態を保っている。黒い塗装、クリーム色のレザーインテリア、オリジナルのシャシーなど、すべてが驚くべき状態にあるとオークションハウスはコメントしている。

「これは本当に、最も価値があり、望ましい戦前の自動車の素晴らしい例です。他の57Sブガッティは博物館や有名なコレクションにあり、1969年以来初めて公開されたマーケットに登場します」と語ったのは、ボナムス・モーターカーズ UKのディレクターであるショルト・ギルバーソンである。「これは、戦前の最後の”隠された”ブガッティである可能性があります」

ブガッティ タイプ57Sは、2月19日にロンドンで開催されるレジェンドオブザロードセールで販売され、500万ポンドから700万ポンド(約7億円〜9億8000万円)の推定落札価格となっている。