待望の新型ランドクルーザーがオンラインで世界初公開された。トヨタの歴史を象徴するランドクルーザーは1951年8月、強力なエンジンを備えた4輪駆動車、TOYOTA BJ型として誕生した。自動車として初めて富士山6合目までの登山に成功するなど、この車は厳しい環境で高い走破性を発揮し、全国各地でパトロールカーとして採用された。

【歴代モデルの写真から変遷を見る。新型のディテールも要チェック!】(写真32点)

世界各地においてもその信頼性、耐久性、悪路走破性を活用して「どこへでも行き、生きて帰ってこられる車」としての活躍を続け、累計約1040万台、年間30万台以上*1のランドクルーザーが、世界170の国と地域で販売されている。(歴代モデルの写真はこの記事の画像ギャラリーに多数掲載)
*1 2020年末時点、累計販売台数、年間販売台数ともLEXUS LX、GXを含む数値

今回フルモデルチェンジした新型ランドクルーザー(“300“シリーズ)は、2007年に登場した“200“シリーズの後継となるステーションワゴンタイプで、代々ランドクルーザー・シリーズのフラッグシップとして最新技術を導入しながら、車としての進化の道を切り開いてきたモデルである。

フルモデルチェンジでは新GA-Fプラットフォーム採用により素性を刷新、フレーム自体を新設計し、軽量・高剛性化。フレーム、車体を含めた車両全体の軽量化(−200kg)・低重心化、重量配分・サスペンション構造の改善等を実施。こうして得られた素性の良さをベースに、「凄腕」「匠」といった社内の熟練テストドライバーやダカールラリー出場ドライバーをはじめとする評価メンバーによる実路走行での作りこみを通じて、オンロード、オフロードの双方で運転しやすく、疲れにくい車となっている。

悪路走破性の向上のためには、以下のような開発・新技術が採用された。
・サスペンションの基本性能(ホイールアーティキュレーション : タイヤの浮きづらさ)向上
・E-KDSS(Electronic Kinetic Dynamic Suspension System)の採用による接地性向上(世界初*2)
・ドライバー視点で障害物を直感的に可視化できるマルチテレインモニターの採用
・走行路面を判定し、自動でモード選択するマルチテレインセレクトの採用
*2 2021年6月現在、トヨタ自動車調べ

新型ランドクルーザーには新開発のV6ツインターボエンジン(3.5リッターガソリン、3.3リッターディーゼル)を採用。環境性能についても、新開発のDirect Shift-10AT(10速オートマチックトランスミッション)の採用ならびにボディの軽量化とも相まり、社内の試算では、従来型との比較で、車両使用時の年間CO2排出量を、グローバルの全台数分で約10%低減できる見込みであるという。

外装は、ランドクルーザーのヘリテージを継承し、オフロード走行時のダメージを受けにくいランプ位置やバンパー造形など機能美を追求。また内装は、悪路状況でも車の姿勢を捉えやすい水平基調のインストルメントパネルを採用した。直感操作ができるスイッチ類を機能ごとにレイアウトし、形状や色など操作性を考慮したデザインとすることで、快適性も追求されている。

悪路走破性を重視し、パッケージについては全長・全幅・ホイールベースなどの車両サイズと、ディパーチャーアングル・アプローチアングルは従来型を踏襲している(一部グレードを除く)。

新型ランドクルーザーは本年夏以降、世界各地で発売される予定だ。