God Save the Car。英国の国歌の題名(『God Save the Queen』)をもじったネーミングが付けられたイベント。つまり英国車の集いだ。モンレリサーキットに向かうとき(サーキットは高速道路を降りてすぐに位置する)、高速を降りた途端にカストロールの香りに包まれた。サーキットに着く前から気分が高揚する。会場に入るとそこに集まる英国車は旧車も多い。前回のフランス車のイベントではいわゆるヤングタイマーの時期から現在の新しめの車が大半を占めていたのと比べて、今回の英国車の集いはエンスー度が高いのか?フランスで英国車を選んでいるからにはそれなりの情熱があるからだろうか?

【フランスに集った英国の名車たち】(写真43点)

ますます人気度が高まるように見えるMINI。もちろんオースチンやモーリスのオリジナルのミニの話だ。MINIだけのカテゴリーもありBMW MINIとの混走だがそこに参加するオリジナルのMINIを見るとクーパーSの占める割が以前に比べて高まっているように感じる。

そのカテゴリーでの走りを見ると1台、飛び抜けて速いMINIがいる。リヤタイヤではそのタイヤ1本分幅が広げられてはり出ている異様なスタイルにも目を奪われる。あっという間にすべての車を周回遅れにして行く。その後を周回遅れにされて発奮したクーパーS MarkIが猛追する。この2台が際立った速さを見せつけた。ガルフカラーのマーコスMINIも参加しているがこの2台には及ばない。カスタムされたレーシングスタイルのクラブマンエステートも快調にすり鉢バンクを疾走する。そういった意味ではBMW MINIの方がよほどおとなしい。

最も年代の新しいカテゴリーでは1台のマクラーレンが参加し、多数のロータスエリーゼ、ケーターハムが猛追する。その中にジャガーのXK8やFタイプRなどが混走する。

ヴィンテージクラスではジャガーCタイプ、ロータス11をはじめビッグヒーレー、トライアンフ、MGといった具合だ。

個人での参加はもちろんだが、スタンドではオーナーズクラブでの参加が多い。オーナーズクラブはブランド毎になっていることが多く、例えばMGオーナーズクラブフランスではよく見かけるMGミジェット、MG Bなどを中心にTシリーズや中にはMG Magnette ZAやMG ZRなども含まれている。MGミジェットベースの2台のレーシングカーはサーキット走行ではハイペースな走行で、終始乱れないランデブー走行は美しい走りを見せた。

会場を見渡すとロンドンタクシーも数台参加。会場ではフィッシュアンドチップスも楽しめる。モンレリサーキットが英国に染まった1日となったのだった。

ここに載せきれない写真がまだまだたくさんある。【画像ギャラリー(写真43点)】から是非ご覧いただきたい。


写真・文:櫻井朋成 Photography and Words: Tomonari SAKURAI