電動化戦略を展開中のベントレーから、最新のラグジュアリーモデルとなる新型フライングスパーハイブリッドの詳細が発表された。第3世代のフライングスパーの大ヒットを受けて製作された新型フライングスパーハイブリッドは、革新的な第3世代のパワートレインを搭載。フライングスパーハイブリッドの導入により、ベントレーで初めて複数のハイブリッドモデルが揃うこととなった。このことは、「ビヨンド100」戦略を掲げ、組織全体でエンドツーエンドにおけるカーボンニュートラル達成と持続可能なラグジュアリーモビリティのリーダーを目指すベントレーの積極的な姿勢を示すものである。

【フライングスパーシリーズ初のハイブリッドモデル】(写真12点)

新設計のパワートレインは2.9リッターV6ガソリンエンジンと高度な電気モーターを組み合わせ、システム最高出力はベンテイガハイブリッドよりも95bhpアップした536bhp(544PS)、最大トルクは750Nmを発生する。停車状態から時速60マイルまで4.1秒(0-100km/hは4.3秒)という加速性能を発揮し、フライングスパーV8と比較しても見劣りしない。新型フライングスパーハイブリッドはベントレーの中で最も燃費効率に優れ、満タンで700km以上を走行することが可能だ。

4.0リッターV8エンジンと同様の設計手法を採用した新設計の2.9リッターV6エンジンが416PSを発揮し、5650rpmまで550Nmのトルクを維持する。このエンジンが発揮するリッターあたり150bhp以上という数値はフライングスパーV8を凌ぐ。

電気モーターはトランスミッションとエンジンの間に配置され、最高出力136PS、最大トルク400Nm。永久磁石同期モーター(PMSM)が停車状態から瞬時にフルトルクを発生し、静かに加速する。トルクのレスポンスが迅速なため、ターボラグにつきもののもどかしさが最小限に抑えられているという。

Eモーターを駆動するリチウムバッテリーは容量14.1kWh、フル充電は2時間半ほどで完了する(地域によって異なる)。高圧バッテリーに蓄えられたエネルギーはパワーエレクトロニクス技術によって変換され、Eモーターに供給されるほか、従来の12Vバッテリー系統の補助にも使用される。エンジンとモーターを組み合わせたフライングスパーハイブリッドの0-60mph加速は4.1秒(フライングスパーV8は4.0秒)、最高速は177mph(285km/h)を誇る。CO2排出量と燃料消費量の低減値については現在認証中だが、ラインナップの中で最も環境を意識したパワートレインとなる。

新型フライングスパーハイブリッドには、使用地域に合った充電ケーブルが付属する。自宅、勤務先、公共駐車場などの充電設備を使い、手軽に充電できる。ちなみに、希望するカスタマーにはベントレーのロゴが入ったウォールボックスが無償オプションで提供される。このボックスには、充電ユニットと充電ケーブルをすっきりと収納することが可能だ。

ドライバーへのフィードバックを向上させるため、ドライバーインストルメントパネルにはモーターのみで走行するEVドライブモード、減速時のエネルギー回生、内燃エンジンによる走行モードが表示される。従来のオートマチックスタート&ストップスイッチは、3種類のEモードを切り替えられるコントロールスイッチに置き換えられた。このスイッチでドライバーはEVドライブモード、ハイブリッドモード、ホールドモードを選択でき、バッテリーの使用を管理することができる。車の電源を入れるとすぐにEVドライブモードになり、可能な限り電気だけで走行する。EVドライブモードは都市部や短距離の移動に最適だ。

インフォテインメント画面では、エネルギーフローを表示することができ、車両の各種データの表示や充電タイマーの設定も可能だ。航続可能距離、バッテリー残量、充電など、EV走行に関するその他の情報は、インストルメントパネル、ヘッドアップディスプレイ、センター画面に表示することができる。

エクステリアの特徴としては、フライングスパーハイブリッドはフロントフェンダーの「Hybrid」バッジや楕円形のクアッドテールパイプなど。左側リアフェンダーにはカバー付きのユニバーサル充電ポートが装備される。

エクステリアカラーには7色を標準設定。それ以外にも60色以上の豊富なオプションカラーから選択することも、マリナーに自分だけのエクステリアカラーをオーダーすることも可能だ。ブラックラインスペシフィケーションを選択すると、エクステリアのブライトウェアがモダンな雰囲気のブラックに統一され、オプションのイルミネーション付き電動フライングBマスコットもブラックバージョンとなる。

ホイールは20インチホイールを標準装備、オプションの21インチホールは仕上げをポリッシュまたはグレーペイント&ブライトマシニングから選択可能、マリナードライビングスペシフィケーションに含まれる22インチホイールは仕上げを3種類から選択することができる。

シートレザーは5色から選ぶことができ、カラースペシフィケーションを指定すれば、レザーがさらに10色とインテリアのデュオトーンカラーが2種類追加される。

すべてのフライングスパーは、高級自動車メーカー初のカーボンニュートラル工場であるクルー本社で製造される。受注開始は夏以降、日本でのデリバリーは2022年第2四半期を予定している。メーカー希望小売価格は2420万円(10%消費税込み)。