8月15日にカリフォルニア州ペブルビーチで開催された第70回コンクール・デレガンスにおいて、今年半世紀を迎えたランボルギーニ・カウンタックが専用のクラスを設けて祝福された。このイベントには8台のカウンタックが参加した。6台は国際的なコレクターによって持ち込まれたものだ。残りの2台はアウトモビリ・ランボルギーニが持ち込んだもので、コンクールでの審査は行われなかったが、この2台は製造されたカウンタックの最初の1台と最後の1台である。

【色とりどりのカウンタック!ここまで集まることはそうそうない】(写真27枚)

「カウンタックは、ハイパフォーマンスカーの分野を再定義し、現代のランボルギーニの創造を導くスタイルの特徴を象徴するものとなりました。ペブルビーチ・コンクールは、この伝説的な車の50周年を祝うのに相応しい完璧な舞台だといえます」とアウトモビリ・ランボルギーニのプレジデント兼CEOであるステファン・ヴィンケルマンは述べた。

ペブルビーチ・コンクール・デレガンスのチェアマンであるサンドラ・バトンは、「カウンタックのクラスがこれほど充実しているのは喜ばしいことです。カウンタックは、現代のスポーツカーのスタイルや技術的なコンセプトを決定する上で重要な役割を果たしました。カウンタックの最先端のラインが50年前に作られたものだということは、本当に信じがたいことです」と話した。

ペブルビーチに展示されたカウンタックの中には、現存する最古の個体であるLP 400(シャシーナンバー1120001)も含まれていた。2台目のプロトタイプであり、LP 400シリーズの最初のモデルであるこの車は、1973年3月のジュネーヴモーターショーで発表され、当初は赤と黒の内装が施されていた。その後、モデル開発テストに使用されたり、当時の雑誌に掲載されたりし、現在のミディアムグリーン(Verde Medio)に塗り替えられ、ライトグリーン(Verde Chiaro)のインテリアが施され、1973年にパリモーターショー、フランクフルトIAA、アールズコート・ロンドンショーに出品された。そしてその後すぐに売却され、スイスの納屋に数年間放置されていたが、2004年にアウトモビリ・ランボルギーニが発見し購入した。それ以来サンタアガタ・ボロネーゼにあるランボルギーニ・ミュージアム・オブ・テクノロジー(MUDETEC)に展示されている。

前述の通り、ペブルビーチには、1990年7月4日に生産ラインから出荷された最後のカウンタックである25th アニバーサリー(シャシーナンバーKLA12085)も一緒に展示された。メタリックシルバーにグレーのレザーインテリアのこの車は、これまで一度も販売されたことがなく、アウトモビリ・ランボルギーニが30年以上所有しているものである。

ペブルビーチ・コンクールには、個人コレクターが所有する6台のカウンタックが出品された。LP 400が3台(1976年製が2台、1977年製が1台)、LP 400 Sが1台(1981年製)、そしてLP 5000クアトロヴァルヴォレシリーズの2台(1985年製と1986年製)だ。 

クラス1位は、ロバート・ビショップ氏(米国フロリダ州)が所有する1981年のカウンタックLP 400 S(シャシーナンバー1121316)で、82台が製造された第3シリーズを代表する車だ。

メタリックグリーン(Verde Metallizzato)とカーキ(Kaki)の内装という珍しいカラーリングで中東で販売されたこの車は、未登録のまま数年後にスウェーデンの愛好家に売却された。その後イタリアで丁寧にレストアされ、サンタアガタ・ボロネーゼのMUDETECにも展示された後、現在はアメリカで定期的に走行の機会を設けながら維持されている。

第2位は、マウス・モーター社(米国イリノイ州)が所有する1976年のカウンタックLP400 “ペリスコピオ"(シャシーナンバー1120192)。この車両は、152台しか生産されなかった "ペリスコピオ “の1台で、最初に塗られたイエローの塗装が完全にオリジナルの状態で残っている。1976年8月にイタリアで新車として販売された後、すぐにアメリカに輸出され、シカゴの愛好家に購入されたが、ほとんど走ることはなかった。初代のオーナーは、素晴らしい芸術品として14年間リビングルームに保管したと言われており、その後、購入したディーラーに売却し、そのディーラーがさらに14年間静態展示したという。しかし、2003年からは、次の2人のオーナーが特別な日のために再び走らせるようになった。

最後に「銅メダル」を獲得したのは、1985年式カウンタック5000QV(シャシーナンバーZA95005AOFLA12820)で、セビルレッド(Rosso Siviglia)にシャンパン色の内装、ダークブラウン(Marrone Testa di Moro)のダッシュボードを備え、現在はアメリカ人コレクターのジェフェリー・アジウニ氏(MD, USA)が所有している。1985年5月30日に生産ラインから出荷された後、この車は長年イタリアに留まり、1人のオーナーのもとで常にメーカーのサービスを受けていた。そして2019年、同じく情熱的なオーナーであるアジウニ氏によってアメリカに輸入された。ペブルビーチでは、細部に至るまで丁寧にレストアされたばかりの状態で展示された。

ペブルビーチ・コンクール・デレガンスでは、最近モデルを展示するエリアも設けられ、スーパーキャパシタを搭載した814馬力の12気筒ハイブリッド、ランボルギーニ・カウンタックLPI 800-4が公開された。112台が生産される予定のこのプロトタイプは、50年前にカウンタックがもたらした革新的な技術を現代風にアレンジし、1971年のカウンタックLP500にインスパイアされて特別に製作されたものだ。

また、名誉審査員としてステファン・ヴィンケルマン氏と、2016年からチェントロ・スティーレ・ランボルギーニのディレクターを務めるミィティア・ボルケルト氏が、このコンクール・デレガンスに参加した。

「アウトモビリ・ランボルギーニにとって、今年のモントレー・カー・ウィークの特別なハイライトは、ザ・クエイルでのカウンタックLPI 800-4の発表でした。ペブルビーチでは、カウンタックの50周年を記念した特別クラスが開催され、大変光栄に思います。車を愛する人たちはエネルギーに満ち溢れていて、一刻も早く元の生活に戻りたいと願っていることがよくわかりました。また、いつものように、私たちのブランドが多くの熱意を生み出していること、そしてそれが新車にもクラシックカーにも当てはまることを知ることができました」とステファン・ヴィンケルマン氏は話している。

ペブルビーチ以外でも、モントレーではカウンタックが文字通りそこら中で目撃されており、ランボルギーニファンは心を鷲掴みにされたことだろう。モントレーカーウィークでは様々なイベントが開催されており、ペブルビーチ・ツール・デレガンスではカウンタックの隊列がツーリングに参加していたり、ラグナセカで開催されたロレックス・モントレー・モータースポーツ・リユニオンでは1982年モナコGPセーフティカーのカラーリングを施したカウンタックが走る姿も見ることができた。

2021年のモントレーカーウィークは、COVID-19の影響もあり、なかなか現地に観に行ける人は少なかったのではないだろうか。夏のカリフォルニアの太陽の下でカウンタックの生誕50年を祝えた人々は非常にラッキーである。