「クアトロ始動せよ」とは、BBCのTVシリーズ『キケンな女刑事〜バック・トゥ・80‘s〜』でよく使われた表現だった。そして、80年代のレトロな雰囲気の魅力が功を奏し、この4駆のアウディはある意味必需品となった。同シリーズの人気は急降下してしまったが、クアトロの価値は上昇を続けた。最新のベンチマークは、今月のシルバーストンオークションで決まった模様だ。20バルブ仕様の最終生産分の1台が、驚きの16万3125ポンドで落札されたのだ。走行距離9654マイルのこの車は、非常に良好な状態で出品されたことから、ベストな状態のクアトロには常に高い需要がある、ということが分かった。

【1991年 アウディ クアトロ 20Vほか、注目の落札モデルをチェックする】(写真6点)

このシルバーストンでの「クラシック・セール」イベントで、オークション主催者の総売上は654万9469ポンドとなり、落札率は69%まで上昇した。最高額となったのは、1997年 ポルシェ 911 3.8 RSRカレラカップの65万2500ポンドだった。しかし、他の人気ポルシェの2台、1993年 ポルシェ 964 ターボS Leichtbau(ライトウェイト)と1973年 ポルシェカレラ RS 2.7は落札されなかった。1980年代のフォード車には、いつも通り沢山の引き合いがあった。しかし、走行距離8マイルのみの2002年 VWゴルフ GTI アニバーサリー(Mk4)に付いた3万8250ポンドの値には、会場の多くの人々が驚いた。

ボナムス社の『グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード』オークションでの最高落札額となったのは1928年 マセラティ・ティーポ 26Bの96万7000ポンドであった。88万3000ポンドとなった、元レーシングドライバーのポール・ヴェスティ卿が所有したフェラーリ F40にも多くの引き合いがあった。

『アールキュリアル・モナコ・オークション』では、出品台数の半分となる118台が落札された。最高額の95万1200ユーロとなったのは、1968年 ランボルギーニ・ミウラ P400で、これはお買い得だったと言えよう。

8月のチャート1位は、ルイス・ハミルトンがドライブし、2010年のトルコグランプリで優勝した、マクラーレン MP4-25Aだ。RMサザビーズのオークションにて、 483万6000ポンドで落札された。オークションにあたってはシルバーストンで走行するという演出がなされた。F1カーとしては最高額ではないが、ハミルトン選手が運転した後に個人所有が可能となった数少ない車のうちの1台である。

『ザ・マーケット』では、非常に気になるフェラーリ F40が落札された。カスタムのブルーペイントで有名で、正確な経歴書付きだ。特にフェラーリのコミュニティでは、純正ペイント以外の塗装は価値が下落してしまうというのが通例だ。しかしこの車は、機械系統の良好さもあって、非常に的確な100万500ポンドという価格で落札された。これはオンラインでのオークション落札で、百万ポンドを超えた史上初の車となった。


Edited : Matthew Hayward