10月10日に開催されたボナムス ズーテ・セールでは、イタリアで設計・製造された唯一のブガッティである1994年製の「ブガッティ EB110スーパースポーツ」が242万2500ユーロ(約3億1700万円)で落札された。また、オークションハウスが伝統的な場所であるノッケ・ル・ズーテの海岸に戻ってきたことで、落札総額は2012年の初開催以来最高額となる1230万ユーロ(約16億円)を達成した。

【クラシックフェラーリやアストンマーティンなど、見事落札された輝かしき名車たち】(写真11点)

EB110は、エットーレ・ブガッティの生誕110周年を記念して発表された1990年代を代表するモデルで、今回出品された3万キロ台のモデルは、わずか30台しか生産されなかったスーパースポーツの1台であり、ズーテ・グランプリの観衆の注目の的となった。

この車の人気はセールルーム、インターネット、電話など15種類の手段で入札が行われた。最終的にはオランダ人の個人コレクターが電話で落札し、ズーテの活気ある観衆から拍手喝采を浴びた。

また、「タイムワープ」と評された1989年のフェラーリF40ベルリネッタには184万ユーロ(約2億4000万円)の値がついた。ガレージ・フランコルシャンで注文されたこのフェラーリ40周年記念スーパーカーのワンオーナーモデルは、1992年からドライストレージされており、新車からの走行距離は1,800kmにも満たないものであった。

また、イタリアのコレクターズカーの中でも特に人気が高かったのが、1961年製のフェラーリ250GTE 2+2クーぺだ。これは、フェラーリ初の量産型4シーターで、最高速度は230km/hを超える。ガレージ・フランコルシャンに新車で納入されたこの車は、フェラーリ・クラシケの認定を受けて修復され、592,250ユーロ(約7800万円)で落札された。

同じく1960年代のフェラーリであるトリコローレを冠した1969年式フェラーリ365GTCは、今回初めて一般市場に出品され、655,500ユーロ(約8億6000万円)で落札された。この365GTCは、イタリア人オーナーが新車時から所有していたオリジナルのマッチングナンバー車だ。

同セールでは、他にも以下のようなハイライトがあった。

1957 AC エースブリストルロードスターは、左ハンドルのオリジナルモデルで、販売前の予想を上回る356,500ユーロ(約4700万円)で落札。

1967年のアストンマーティンDB6スポーツサルーンは、これも予想を上回る241,500ユーロ(約3200万円)で落札された。

1956年のパリモーターショーで発表された1955年のジャガーXK 140クーペは287,500ユーロ(約3800万円)だった。この車はトリノのカロッツェリア・ギアが製作した4台のXK140のうちの1台で、貴重な修復プロジェクトとして出品された。

以前octane.jpでも紹介したベルギーのボードゥアン国王とファビオラ王妃が所有し、1960年12月には王室の結婚式で使用されたことでも有名な1954年のキャデラック・シリーズ62コンバーチブル「ステート・リムジン」は、86,250ユーロ(約1130万円)で落札された。

1964年製のフィアット500D Trasformabileは、ズーテの観客を魅了し、販売前の見積額のほぼ2倍にあたる57,500ユーロ(約750万円)で落札された。

ボナムス・モータリング社のマネージング・ディレクターであり、オークションを担当したマールテン・テン・ホルダーは次のように話している。
「ズーテへの帰還は素晴らしいものでした。セールの成功と、ズーテの人々のエネルギーと熱意によって、とても華やかな午後になりました。皆様が楽しんでいる姿を見ることができ、また、このような素晴らしい結果を出すことができました」

さらに、ボナムス・モーターカーズ・ヨーロッパの責任者であるフィリップ・カンター氏は次のように述べている。
「また、ズーテグランプリの主催者の方々にも感謝しています。この素晴らしい国際的な会場へ、来年の10周年記念オークションで戻ってくることを楽しみにしています」