津山市出身の作家・重松清さんのベストセラー小説を映画化した「とんび」。ロケ地となった浅口市の商店街を主演俳優の阿部寛さんらが訪れ地域への思いを語りました。

映画「とんび」のロケ地となった浅口市金光町大谷地区。地元住民約300人が待っていたのは…主演の阿部寛さんに北村匠海さん、そして瀬々敬久監督です。

(阿部寛さん)
「みなさん、帰って来ました。ここに立つと、きのうのことのように撮影を思い出すんだなと自分でびっくりしている」

「とんび」は妻を失った阿部さん演じるヤスが北村さん演じる息子・アキラを地域の人と一緒になって育てていく親子の絆を描いた物語です。瀬戸内海に面した町が舞台で約8割のシーンが岡山で撮影されました。

(北村匠海さん)
「ご飯がおいしかった。現場のモチベーションはご飯が大事だったりするが、魚を現地の人が焼いてくれた」

会見では、映画さながら地元住民がみこしを担ぎサプライズで登場する場面も…。

(阿部寛さん)
「撮影の時も(みこし)やってくださった?」
(地元住民)
「やりました」
(北村匠海さん)
「掛け声が懐かしかった」
(阿部寛さん)
「みこしの担ぎ方を2人で教わりながら和気あいあいとやった。そういうシーンを1人1人(地元の)人から思い出した」

街並みは今も映画のセットが残っているように見えますが、実は市が中心となって地元の大工などが再現したものです。

(北村匠海さん)
「こんなに待っていてくれたんだ、と皆さんの思いが歩いている時に直で伝わって、この地に戻って来られたこともそうだけど、この地で撮影できてよかったとすごく思った」

(阿部寛さん)
「家族のように皆さんが包んでくれて温かく見守ってくれた。この町は一生忘れない」

地域全体が子供を見守り育てる古き良き時代が描かれた映画ですが、監督は…

(瀬々敬久監督)
「単にあの時代はよかったという話ではなく今の時代にバトンタッチする、次につなげることを意識した」

映画は浅口市のほか倉敷市や備前市など県内8つの市町村で撮影されていて、浅口市は今後レトロな街並みを残し観光客を呼びたいとしています。

(阿部寛さん)
「また監督が岡山で撮るというので、どんな役でもいいので出してほしい。ここに帰ってこられてよかった」