子供たちに平和の大切さを知ってもらおうと、77年前に広島市で被爆したピアノの演奏会が、9月22日、総社市の小学校で開かれました。

爽やかな音を奏でる1台のピアノ。1945年8月、広島市で被爆したピアノです。

この演奏会は、自らも被爆二世である広島市のピアノ調律師矢川光則さんが、多くの人に平和の大切さを伝えようと、21年前から全国を回り、被爆ピアノを持ち込んで開催しているものです。

総社市の総社東小学校で開かれた演奏会には、5、6年生の児童約100人が参加し、児童の代表4人が、原爆で傷ついたピアノを弾いて、音色を確かめていました。

演奏に使われたピアノは、広島の原爆投下地点から約1.8キロの場所で爆風を受け、飛ばされたガラス片が刺さった跡など、ほぼ被爆当時のままの姿で保存されています。

(演奏を聞いた児童は…)
「本当に被爆したのかなと思うくらいきれいな音が流れていたので、すごいと思った」
「ちょっと前に原爆ドームを見に行ったので、そのこととも重ねて考えた」
「平和が大事だなと思った」

(ピアノ調律師 矢川光則さん)
「物言わぬピアノではあるが、やはりこういった傷ついたピアノを見て、触れて、そこから何か音楽を通して生徒に持って帰ってもらって、まず平和を考えるきっかけづくりの第一歩になれば」

矢川さんは、毎年150か所以上を回って演奏会を開催し、これまでに訪れた場所は、全国で1500か所以上にのぼるということです。