社会福祉法人「太陽の家」(別府市内竈)内に、六興(ろっこう)電気(本社・東京都、長江洋一代表執行役社長)のシステム開発部別府作業所が開設された。太陽の家から宇佐真一さん(47)=同市=が社員として雇われ、電気配線工事の部品「36(サンロク)バインド」の在庫の管理や出荷を担当。障害者の雇用の機会が広がった。

 太陽の家は2002年から同社と共同で、電気の配線を固定する「36バインド」を開発、製造してきた。名称は英語で太陽を意味する「サン=3」、六興電気の「6」を組み合わせた。現在は太陽の家の障害者が年間で22品目、計500万個を超える同社の商品を組み立てている。
 同社は障害者の雇用率向上を目指し、7月末に別府作業所を設置した。社員第1号となった宇佐さんは、これまで同社の商品を重点的に組み立ててきた。立場は変わったが、出荷の際は「全国各地の工事現場に届いたときに分かりやすいように」と丁寧な仕事を心掛けているという。
 榎本聡同社システム開発部長兼CIOは「太陽の家の山下達夫副理事長から助言を受け、雇用を決めた」と話す。山下副理事長は「(六興電気は)障害者の雇用に理解がある。今後も一人でも多くの障害者が一般の企業に就職し、自立できるようになってほしい」と願っている。