玖珠美山高生の特許「バークマット」を使い、九重町内2カ所で試験栽培していたトマトが収穫期を迎えた。厚さの異なるマットで最適なサイズなどを調べていたが、マットが厚いほど成長率が高くなることが分かった。第60回九州学校農業クラブ連盟発表大会大分大会(9、10日・ホルトホール大分)で発表する。

 バークマットはスギ樹皮を粉砕した「バーク」の圧縮マット。樹皮を焼却せずに活用することで二酸化炭素(CO2)削減に効果があるほか、トマトを栽培した場合、大きさや糖度が安定することが同校の研究で実証されている。
 町内町田の農家松田耕治さん(38)方の試験栽培では5月中旬、専用ハウス内に厚さ3、5、7センチのマット計約100枚を設置。7月下旬には高さ約2メートルまで成長し、直径7センチほどの実がなった。果肉が割れる「裂果」は確認されず、正常な位置に花が付かない「花飛び」は2割ほどに抑えられたという。
 「花飛びは通常5割程度あるのでかなりいい出来。3センチのマットは天候への対応力が比較的弱く、発育リスクを考えると5センチ、7センチがベストだと思う」と松田さん。
 同校は期間中に3回の発育調査を実施。草丈や葉数など6種類の成長率を調べた結果、7センチのマットのトマトが最も発育が良かった。一方でトマトの房の数はマットの厚さにほとんど左右されないことも分かった。
 同校は収量や糖度がマットの厚さに影響されなければ、製造コストや持ち運びの利便さから「厚さは3センチで十分」との仮説を立てており、今後、研究を続けて実証を進めていく。
 河津文昭担当教諭(59)は「試験栽培を通じて、マット製造やトマトの生育のあらゆるデータを集められた。バークマットブランドを高めるため、さらに研究していきたい」と話した。