オートバイ部品、用品メーカー「ヨシムラジャパン」(神奈川県愛川町)の創業者、故吉村秀雄さんの生涯をつづった「ポップ吉村物語」の出版記念トークショーが由布市湯布院町川北の博物館「岩下コレクション」(岩下洋陽代表)であった。吉村さんの妻子も参加し、大勢のオートバイファンでにぎわった。
 吉村さんは1954年、福岡県でオートバイ店を創業。来店する米兵に慕われ、おやじを意味する「ポップ」と呼ばれるようになった。
 64年、鈴鹿18時間耐久ロードレースに参加して優勝。神の手を持つ二輪チューナーとしてオートバイファンに広く知られた。95年に亡くなった。
 10月27日にあったトークショーには、本を自費出版したエッセイスト原達郎さん(76)=福岡市=の他、吉村さんの妻直江さん(94)、長男で同社社長の不二雄さん(70)、長女でモリワキエンジニアリング専務の森脇南海子さん(73)が参加。原さんが「オートバイ好きとしてどうしても吉村さんの本を書き残しておきたかった」と語った。
 不二雄さんは父のオートバイに対する思いや経営理念などを紹介した。トークショー後、「たくさんの人たちが集まり、父がいまだに親しまれていることを実感した」と話した。
 岩下コレクションはオートバイや昭和のレトロなものなどを収集。「ポップ吉村物語」(税込み1980円)を販売している。