日本遺産に中津市と玖珠町が申請した「やばけい遊覧」が選ばれたのを受け、両市町でつくる推進協議会は10日、中津市役所で第1回会合を開いた。初年度事業として、360度撮影カメラで現地の動画を撮影し、各種イベントで特殊ゴーグルによるバーチャルリアリティー(仮想現実)体験をしてもらうなど、全国に向けて「耶馬渓」をPRすることを決めた。

 協議会は、今年4月に認定された日本遺産「やばけい遊覧〜大地に描いた山水絵巻の道をゆく〜」を整備・活用し、地域活性化を図るため設立した。奥塚正典中津市長が会長、朝倉浩平玖珠町長が副会長を務め、両市町の行政関係者、商工会関係者ら18人で構成している。
 奥塚中津市長が「認定を機に中津、玖珠の観光振興を図っていきたい。福岡・大分豪雨による災害はあったが、観光についてはさらに元気だと発信していきたい」などとあいさつ。協議会事務局が事業内容や予算などを説明した。
 この日は両市町のご当地キャラクターが初顔合わせ。豪雨による観光施設の影響が少ないことを確認し、互いに元気な中津玖珠地域を発信していくことを誓った。
 今後3年間、文化庁の補助金を受けて各事業を展開。初年度は地域の個性を見極め、今後の戦略につなげる方針で取り組む。その他の事業は▽パンフレットなどの作成▽玖珠町で子どもボランティアガイド育成▽旅行業者を招いたモニターツアーの実施▽日本遺産シンポジウムの開催▽田山花袋著「耶馬渓紀行」の復刻版刊行▽各種案内板設置―など。事業費は4041万7千円。