下級生に託す伝統の調べ―。中津市本耶馬渓町の樋田小(射場誠治校長、66人)5年生が、盆踊りの一種「マッカセ」と「二つ拍子」を継承しようと練習に励んでいる。代々、6年生が5年生に口説きと太鼓演奏を教える。本番の文化祭(15日)に向けて熱を帯びてきた。
 樋田小に伝わる口説きは地域のオリジナル。「秋の耶馬渓は おしゃれなところ」「青の洞門 禅海ばなし」など、郷土の情景や伝承などを盛り込んでいる。
 6日は両学年、20人が参加する最後の練習。体育館には太鼓の音色とともに、子どもたちの元気な声が響いた。厳しい指導の声が飛び交う中、6年生が「前よりずっと上手になったよ」。優しく声を掛けると、5年生は恥ずかしそうに喜んだ。
 5年の小池将人君(11)=町内上曽木=は「リズムをしっかり覚えて、早く6年生のようになりたい」と笑顔。児童会長の竹田夏芽(なつめ)さん(12)=同=は「本番まで残りわずかしかないので、たくさん練習して上手に演奏してほしい」。後輩たちにエールを送った。
 文化祭は同校で午前9時からスタート。劇や合唱など盛りだくさん。保護者だけでなく、一般の人も観覧できる。5年生の演奏はオープニングを飾る。射場校長は「伝統芸能を守るため、放課後や昼休みに一生懸命練習を重ねている。多くの人に見に来てほしい」と呼び掛けている。