両親が働き、孤食となりがちな夏休み中の子どもたちに寄り添おうと、大分大学大学院の学生たちが今月、大分市内で「子ども食堂」を開く。貧困問題などを学ぶ中で子どもの居場所づくりが必要と感じ、計画した。県社会福祉協議会によると、県内で子ども食堂を開設する動きは広がっているが、学生たちが企画し、運営するケースは初めてではないかという。
 学生は福祉社会科学研究科の11人。授業を通じ、1人で食事を取る子どもが偏食となり、心身の成長に影響があることを知った。給食がなくなる夏休み中に体重を減らすことも多いという。
 子どもたちと直接触れ合いながら、課題解決の方策を探ろうと、今年4月から準備を進めていた。
 費用は課外活動をサポートする大学の支援金を活用する。
 子ども食堂の会場は大分市大津町の県総合社会福祉会館。10日から24日までに、計4回実施する。
 団子汁など郷土料理を振る舞ったり、中国人留学生が中心となって現地の家庭料理を提供する。学生たちが子どもたちの宿題を手伝うプログラムも設けている。
 各回とも、同会館が校区内となる舞鶴小学校の児童と保護者約30人が参加する予定。学生たちは「同じテーブルを囲んで食事を取り、子どもたちの生き生きとした姿を見てみたい」と張り切っている。
 同科1年の大道直枝さん(49)=同市賀来北=は「夏休みで終わりではなく、クリスマス会なども計画したい」と継続的な取り組みになるよう考える。
 同科1年の佐藤優次朗さん(25)=日出町大神=は「活動で得られる学びや人との関わり合いを、自分の今後にも生かしたい」と話した。