津久見市は市内の高齢男性を対象にした料理教室を始めた。市内の高齢化率が4割を超える中、自立した健康的な生活を支援するとともに食生活の改善を促すのが目的。初回は7月に市内警固屋地区であった。今後も市内で開催し、参加を呼び掛けていく。

 津久見市内の高齢化率は5月末時点で40・8%。65歳以上の7450人のうち、2056人が1人暮らしをしている。加えて、市の男性の平均寿命(2015年)は79・37歳と県内で最も短く、生活習慣病にかかる人(16年)も56・35%と県内で最も多い状況にある。
 市長寿支援課は「料理未経験者が多い高齢者は食生活に問題を抱えるケースが多く、自立支援が難しくなることがある」として今回の教室を企画。8〜12月にかけて市内各地で教室を開き、啓発していく。
 第1回の教室は警固屋地区の市公民館であり、63〜78歳の11人が参加。調理を前に、市の保健師が特定健診やがん検診の受診を呼び掛け、管理栄養士が食事バランス、食材に含まれる栄養、料理や片付けの際の注意点を説明した。
 参加者には、家庭で日常的に料理をする人のほか、米をといだり包丁を持つことがほとんどない人もおり、市食生活改善推進員(ヘルスメイト)らの補助を得て挑戦。缶詰を使い素早く簡単にできる親子丼や冷ややっこ、塩分を控えたみそ汁を作った。山添義昭さん(70)は「普段まったく料理をしないが、楽しさを学べた。健康に配慮したメニューもおいしい」と話した。