「頼もしい」―。開会式のスタンドでは明豊のベンチ登録から外れた3年生部員13人が保護者らと一緒にナインを見守った。甲子園のグラウンドには立てないが、苦楽を共にしてきた友に思いを託し、勇姿を目に焼き付けた。
 3年生部員は29人。ほとんどが寮で共同生活をしている。原則外出禁止。学校と練習場を往復する日々で、帰省も正月のみ。多感な時期だけに音を上げてもおかしくないが、「一人もやめなかった結束の強い学年」(赤峰淳部長)で、大阪入り後もメンバーを献身的にサポートする。
 肘の故障で戦列を離れた小塩遥己(3年)の姿もあった。今夏の背番号1を背負う橋詰開斗(同)が「本来はエースだった男」と評するほどの投手。小塩は「甲子園に連れてきてもらえて幸せ。メンバーはベンチに入れなかった仲間の思いを背負ってくれている。優しいんです」と誇るとともに、大会第6日の初戦に向けて「部員全員でメンバーをしっかりと支えたい」と気持ちを新たにした。

「やってくれそう」
 ○…開会式の入場行進で「明豊」のプラカードを掲げてナインを先導したのは西宮高(兵庫県西宮市)の樋口季恵さん(2年)。シャイな明豊ナインとはあいさつを交わしただけだったらしいが、「おとなしそうだがやってくれそう。応援します」とエール。