全国最高値が続く沖縄のレギュラーガソリン価格。県内離島は沖縄本島と比べて平均20円ほど高い傾向が続いている。2015年に県内唯一の製油所閉鎖で県全体の価格が上昇し、離島分も押し上げられた。差額幅はこの10年ほど変わらず、住民は「本島並みに下げられないか」と訴える。 沖縄県によると、6月26日の1リットル当たりの税込み価格は離島平均149円で、本島平均は128円。最高額は久米島、竹富、波照間、小浜、黒島の5島の160円だった。海上輸送費は実費分、陸送分は単価を決めて県が負担するが、倉庫などのコストがかかり、価格差はなくならない。 離島の店舗経営者や石油業界の40代男性は「欠航もある船便でガソリンを運ぶため、備蓄用倉庫を業者が自前で確保する必要がある」「1リットル当たりの利益が同額でも販売量が少ないため、店舗維持のために小売価格へ反映せざるを得ない」と指摘する。 県調査で155円の石垣島にあるガソリンスタンドでは、観光客から「高い」とクレームをつけられることも。男性責任者(56)は「都会とは条件が違う。そこは理解してほしい」と話す。 149円だった宮古島の給油所経営者は「人件費を払うためには適正利益を取らないと経営が成り立たない」という。女性会社員(66)は「車社会でガソリンがないと生きていけない。給油しないわけにもいかず、仕方がない」。出勤時に特売の旗を見て給油することが自衛策だ。 最高額の160円だった久米島の石油販売業社長は「11人を雇用し島にも貢献している。価格だけで見てほしくない」と話す。 南大東島の自営業男性(56)は「ガソリン価格は離島苦だと諦めている。それ以上に、毎日食べる野菜などの食品価格が気になる」という。