大手文具メーカー「コクヨ」によると、日本のオフィスワーカーが書類探しに費やす時間は1日およそ20分に上る。5日で100分になる計算だ▼事務機器などを販売する「オキジム」(本社・浦添市)は会社ぐるみで片付けに取り組み、そうしたムダを減らすことに成功した。「ここまでくるのは大変でした。だいぶ捨てましたね」と総務部の女性▼社員総出で要らない物を処分した。中には昭和時代の伝票も。情報はデータ化し、コピー機の台数を減らして紙を極力出さないようにした。資料や文具は共有化を徹底。固定席を設けないフリーアドレスにして私物の片付けを習慣づけた▼最初のころは特命チームが出しっ放しなどを取り締まった。取り組みの結果、残業は減り、売り上げは上がった。「探し物が減った」と女性社員。「資料探しをお願いして人の時間を奪うこともなくなった」と男性社員。「ほこりがなくなったからか鼻炎もよくなった」という声も上がった▼片付けの効用はいろいろある。時間やスペースのムダが無くなる。何よりきれいになって気持ちがいい。時間も場所も有限だ。ムダを減らせば、余裕が生まれるし、代わりにもっと有意義な使い方もできるはず▼実はわが社も秋から一部でフリーアドレスを取り入れる。まずは要らないものを捨てなければ。(高崎園子)