沖縄の水産業の主要魚種であるソデイカの価格が2年連続で1キロ当たり千円を超え高値が続いている。2016年は前年比4・6%高の1144円で、単価統計を取り始めた06年以降、過去最高となった。県内漁獲量の減少と、全国的なイカ類の不漁でソデイカの引き合いが強まったことが要因。漁獲量の減少については、海水温の上昇で生息域が移動したとの見方もある。高値傾向は今後も続くとみられ、影響は食卓にも広がりそうだ。(政経部・久高愛) ソデイカを含むイカ類は県内漁業生産量の14%を占め、マグロ類に次ぎ2番目に多い。 ソデイカの価格は06年から14年までは600〜700円台で推移してきたが、15年は前年比37%増の1093円となり、統計開始以来初めて千円を超えた。一方、16年の県内漁獲量は前年比24%減の1811トンで、10年以来6年ぶりに2千トンを割りこんだ。県内で最大の水揚げ量となる糸満漁協で前年比30%減の390トンだった。 近年、全国的な不漁でイカ不足の傾向が続いており、ソデイカはスルメイカなどの代用として県外の市場関係者らからの引き合いが強くなっている。県内水揚げ量の減少に加え、県外からの引き合いも、価格が上がる要因となっている。 ソデイカは11〜6月までが漁期。水揚げ後は四角の柵に加工され約9割は県外に出荷、回転ずしやスーパーの刺し身の盛り合わせ商材として販売される。 加工業者は仕入れ値の上昇を卸売価格に転嫁できず取扱量を減らしたり、小売店も刺し身の量を減らすなどして対応している。 農林水産省統計によるとイカ類の漁獲量は、11年は29万8400トンだったが16年は64%減の10万6900トンまで落ち込んでいる。イカは海外でも健康食品として認知度が上がり世界的に需要が高まっているという。